「コンフォートスキルアップセミナー 2013」

今日、札幌で開催された「コンフォートスキルアップセミナー 2013」を受講してきました。講師は、札幌で開業の池田 昭先生です。

コンフォート(コンフォートデンチャー)は義歯の粘膜面に柔らかなシリコン剤でつくられた義歯の事です。

今回この講習会を受けた理由は、コンフォートデンチャー作成時にティシュコンディショナーを使用します。そこでこの材料は保険のデンチャーでも使用することがあり、何か勉強になるのではと考え受講しました。

色々と得る物がありました。このシステムはすべて自費診療になりますので、すべての患者さんにとはいきませんが、一つの治療法の選択肢になると思います。

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「保険総義歯のススメ」

「保険総義歯のススメ  箸の文化に適応した、前歯で噛み切れる」  河原英雄・松岡金次・河原昌二・須呂剛士・河原太郎 著 クインテッセンス出版

久しぶりに保険総義歯に特化した参考書です(昔、村岡秀明先生が保険義歯の専門書を出しています)。オールカラーで上質な紙に印刷され、写真もとても綺麗です。

内容は、特に排列(咬合調整)を中心に書かれています。印象・咬合採得はサラリといった感じで義歯形態や外形については全く書かれていないのが残念です(総ページ:50ページ)。DVDも17分間のダイジェストな感じの物になっています。総義歯の専門書にしては低価格だなと思いましたが内容も物足りない感じがします。

欧米人の食生活にはリンガライズドオクルージョンでも良いが、日本人には前歯でかみ切れるフルバランスドオクルージョンが適切であると本書に書かれています。

症例も1症例しか載っておらず、残念な感じですが、今後、続編が準備されているのでしょうか?(詳細編とか?応用編とか?)

著者の河原先生は著名な先生で初めての義歯の専門書で私は飛びつきましたが、もう少し詳細な内容と症例を見てみたいです。続編に期待!!

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「歯内療法の幹を学ぶ」

12日は札幌で行われた「歯内療法の幹を学ぶ」を受講してきました。講師は歯内療法専門医 石井 宏先生です。石井先生の講演は何度が受講させていただいており大変勉強になるので復習の意味で受講してきました。

私は保険医ですのですべて歯内療法は保険診療です。石井先生のスタイルをそのまま導入することは、不可能の部分もありますが、治療としての考え方は保険治療も自費治療も変わらないと思います。

一つずつのステップを確認をしながら行うことで、予後の良好な歯内療法は可能かと思っています。100%の医療はありませんが、現在の診療から努力次第で向上させる事は可能です。

保険医にとって歯内療法は不採算部門です。しかし、歯の保存の観点から最重要治療の一つだと思います。「歯内療法は、歯科医師の良心である!」と言われた先生もいらっしゃいますが、たとえ不採算部門でもより良い医療を提供するのが我々の義務でもあります。

私も、昔は歯内療法は嫌いな治療でしたが、現在は好きな治療になっています。確実な治療が結果として表れるのやりがいがある内容の診療と思っています。

たかが1本の歯ですが、その歯の保存に我々は全力で立ち向かいます!

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