《やっぱりできる下顎総義歯吸着》セミナー

21日22日と東京で行われた総義歯セミナーに2日間参加してきました。

講師は吸着義歯では有名な阿部二郎先生のスタディグループの一人 山形で開業の佐藤勝史先生です。阿部先生のセミナーは過去にも受講してきましたが、今回実習コースがある事と阿部先生の理論を受け継いだ先生のレクチャーを受講したくて行ってきました。理論を構築した先生の話は難しいことが多く(講師がコツやポイントが当たり前と思っていて省くことが多いです)、なかなか取り入れづらいことがあります。今回、佐藤先生はソフトにわかりやすく 基礎的なところからレクチャーしていただきましたので私でも理解しやすかったです。保険の義歯でも十分取り入れることができる内容でした。同じシステムでも切り口が違うとわかりやすくなることも多いですね!

今回は、外形印象と機能印象の2つに絞った内容で、咬合採得や配列・上顎義歯に関しては省略した内容になっていましたが。2日間では、内容を絞るのもひとつの方法かと思いました。

今回、勉強したことを診療に導入してみたいと思います。佐藤先生も言われていましたが変に我流にせずに言われたままにすることが近道のようです。

今回のセミナーでは、同級生のS口先生のも卒業以来合うことができラッキーでした。セミナーの冒頭にスタッフから「北は北海道 南は沖縄の受講生が・・・」とアナウンスがあり、S口先生は三嶋かもと思ったみたいです(笑)

今回の会場は巣鴨から三田線で本蓮沼で都心から離れていましたので、行きも帰りも飛行機がギリギリでした。GCといえば水道橋と勘違いして予約してしまった私が悪いのですが・・・・

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《すっぽんデンチャー講習会》

今日 札幌で行われた総義歯のセミナーを受講してきました。講師は千葉で開業の今井守夫先生です。先生のセミナーは今回で3回目。何回も受講する理由はは色々あるのですがその一つが毎回、内容が進化しており(内容の芯は同じですが・・・)より臨床医が応用しやすくなっていると思います。先生も色々と初心者向けに改良中とのこと!今回もパワーアップしておりました(笑)

今回もたくさんの受講生が来ており、特にベテランの先生が多かったようです。今回は、保険診療で安定した義歯を作るセミナーでしたので、北海道では圧倒的に保険の義歯を使用している方が多く、多数の歯科医師会がなんとか保険診療で安定した義歯を作りたいと思いの現れかもしれません。

最後の方で90代の高齢者の義歯症例は いわいるスケートデンチャー(ゆるい・小さな・咬耗した人工歯)の症例で、そのデンチャーがその方にとってなんでも食べることができ、実際りんご丸かじりをしています。長期使用により義歯は劣化していますが まさに人工臓器になっている用です。この症例から何を学び、自分の臨床に活かすのかを考えることが大切と先生はおっしゃっていました。義歯は患者さんの言葉に耳を傾けることが一番大切なことなのかもしれません。勉強になった1日でした。

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《外傷歯・自家歯牙移植の治療》

1日 北海道大学で行われた《外傷歯の診断と治療・MIと仕手の自家歯牙移植》の講習会に参加してきました。講師は日本の歯牙移植の第一人者の月星光博先生です。

月星先生は歯科界では有名人ですので著書等で知ってはいましたが、今回はじめて生で講演を聞く機会が出来ました!

先生の症例は素晴らしい物ばかりで、先生ならすべての歯が保存できるのでは?!と思ってしまうほどすごいです!!

自分も歯牙移植を行いますが、まだまだすべてが成功している訳ではありません。月星先生の診療はすべてエビデンスがあるように感じましたし、昨日・今日行っている治療ではなく長期に観察し考察していることが素晴らしいと感じました。また、この移植分野は流行り廃れがあってはいけなくいつもコンスタンに行い勉強していくことも教えていただきました。

外傷歯は、誰も予期しない瞬間に事故が起きます。歯の脱臼や破折も同様です。しかし、30分から1時間以内なら元に戻ることが期待できます。詳しく書けば《歯根膜が死ななければ!》 もし、牛乳があれば保存液の代わりをしますので6時間は歯根膜は生きている様です。牛乳がなければ口の中に(ほっぺた側や抜けた部分に差し込んで)入れたまま来院していただければ復活の兆しがあります!(乾燥が歯根膜を殺してしまいます)月星先生の話では保存液より牛乳がベストのようです!

インプラント治療は素晴らしい治療と感じていますが、神が創りだした人間の歯が最高なことは歯科医師なら反対はないと思います。大変勉強になった1日でした。参考書をもう一度読み直します!!

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