☆ドックベストセメント

 

☆銅イオンによる殺菌効果
昔から銅は『殺菌効果がある』ことで知られ『銅壷の水は腐らない』と言われてきました。銅で出来ている10円玉を、キッチンに隅に数枚置くだけで殺菌効果が期待出来るほどのようです。
それだけでなく殺虫効果もあるようで『墓地の花入れに10円を入れると蚊がわかない』という言い伝えがあるほど。
銅を手すりやノブなどに活用すれば『院内感染予防になる』とも言われ、注目されるようになってきました。

☆ドックベストセメントの登場
この銅の殺菌効果を活用した歯科材料が開発されました。それは『ドックセメント』です。

☆ドックベストセメント(Doc‘s Best Cement)とは、歯科医療の虫歯治療で用いられるミネラルセメントの事を用いた治療法。

銅(ミネラル)の殺菌力により、従来であれば抜髄(神経をとる治療)になる症例で、歯の神経を残すことができると期待される治療法である。

ミニマムインターベーション(虫歯の部分だけを最小に選択的に削って詰める治療)をコンセプトとする治療法である。

☆概要

従来の治療法では、歯の神経まで感染した虫歯は、原則的に抜髄となっていました。

ドックベストセメント法は感染歯質(虫歯)をすべて除去すると露髄(虫歯が深くて歯の神経が見えている状態)する場合、感染歯質を残し薬効低下がなく半永久的に薬効が続くドックベストセメントを置くことにより歯の中の病巣を無菌化し、歯の神経を残し、治療を終了する治療法です。

 

☆有用性

アメリカモンタナ州立大学のsturmanとcostertonは2005年、滞留培養液におけるバイオフィルム(虫歯の原因)形成のテストを行った結果、ドッグベストセメントを用いたものはバイオフィルム形成は見られなかったと報告。

 

☆安全性

安全性に関してはローマリンダ大学のLi.Y、Zhang.W、Onyango.Oが2005年細胞毒素(細胞に対して致死的な作用を引きおこす毒性物質)は認められないことを報告。

 

詳しくはみしま歯科医院 7条院までお問い合わせください。