パージャー病発病!歯周病菌が影響か?

平成17年7月12日付け 北海道新聞に次のような掲載がありました。《手足の血管が詰まり、最悪の場合は脚切断に至る難病「バ−ジャー病(ビュルガー病)」は、歯周病菌が全身に蔓延して起きる可能性が高いことを、東京医科歯科大大学院の岩井武尚教授(血管外科)らのグループが突き止めた。予防や治療への応用が期待される。パージャー病は、手足の末しょう動脈に血栓ができて細胞が壊死(えし)する原因不明の病気。喫煙する二十〜四十代の男性によく発症し、国内の患者は一万人とされる。岩井教授らは、歯周病菌が体内の細胞に侵入して血栓を作ることがある性質に注目。細菌への抵抗力が弱い手足に同菌が広がった結果、発病すると推測した。研究グループは、喫煙歴を持つ男性患者十四人を調査。血栓ができた動脈を採取して調べた結果、十四人中十三人の動脈から歯周病菌のDNAが検出された。また、全患者の口腔(こうくう)内で同菌が検出された。岩井教授は「歯周病との強い関連が分かったことで、予防や治療に結びつく可能性があるのではないか。ただ、一番大切なのは歯周病予防で、歯磨きと禁煙が大切だ」と話している。》全身と歯周病の関係がまた解明されたみたいですね。口腔環境は、全身の健康状態を維持するために大切な器官であることが改めて知らされました!