22日は東京 新宿で行われたセミナー《旧義歯を用いた総義歯治療の実際》を受講してきました。講師は九州で開業されている河原英雄先生と顎咬合学会理事長 上濱 正先生です。
河原先生は現在75歳ですがバリバリの現役の歯科医師でとても著名な先生です。私は初めて河原先生の講義を受講しましたが高齢とは思えないエネルギッシュなセミナーでした。
前のブログにも書きましたが義歯治療(特に総義歯治療)での水平的咬合採得の適否は義歯治療において最重要項目で、そのエラーは致命傷になりかねません。河原先生は旧義歯をリマウント法により日本人の食生活に適した前歯でも噛める義歯に短時間で治療してしまいます。この前歯でも噛める義歯は単なる食生活の向上だけでなく、認知症・体力低下・歩行障害等の全身的な障害も改善に向かわす力があります。もちろん特別な薬や魔法をかける訳ではありません。ただ、義歯でご飯が食べれれるようにするだけです。その内容のスライドは感動をする内容となっていました。また、そのリマウント法も歯科医師であれば習得しやすいシンプルな方法になっています。1時間あれば治療は可能ではないでしょうか?私も診療に取り入れているのですが是非 河原先生から直接指導していただきたくて参加してきました。受講する意味のある素晴らしい内容でした。もちろん鍛錬は必要ですが河原先生から学んだ事を忠実に行い 自己流にアレンジしないことが近道のようです。