《チャアサイド・介護で役立つ 口腔粘膜疾患アトラス〜どこで見わけて、どう対応?〜》 中川洋一 著(クインテッセンス出版株式会社)
歯科医師の仕事は、歯牙のみが対象と思っている患者さんもいます。歯科医師の仕事は口腔粘膜にまで及ぶのです。しかし、口腔粘膜疾患に関してすこし苦手意識をもった先生もいるのではないでしょうか?また、往診で高齢者の口腔粘膜状況を把握することは必要です。この本は治療が必要なもの・経過観察が必要なもの・治療を必要としないものに分類してあります。各病気について見開きで紹介しているため、ちょっとした診療の間に確認することもできます。病変について・臨床所見について・治療についてが端的にまとまっています。また、写真も豊富だと思います。すべての病名には送りがながついており、漢字読みが苦手な方も大丈夫。一般臨床医は、粘膜疾患に関し、自分で治療を行うかどうかではなく、まず、治療の必要性があるかないかの診断力をつけることです。