《フッ素のちから その4》

今回はフッ素について《Q&A》その1です

Q:フッ化物洗口を実施する場合、いつ行うのが最も効果的ですか?

A:洗口後に約30分間飲食物を摂取しないような時間帯が望ましいです!

洗口後約30分以内に飲食物を摂取すると、予防効果が期待できなくなります。そこで、洗口後約30分間飲食物を摂取しないような時間帯であれば、フッ化物洗口を実施する時間は自由に選ぶことができます。

Q:むし歯予防のためのフッ化物の利用は何歳頃から初めて、いつまで続ければいいのでしょうか? また、大人になってから使い始めても効果はありますか?

A:生涯通じてフッ化物を利用することが理想です!
乳歯が生えたらフッ化物塗布を始めます。2〜6か月毎にフッ化物塗布を受けるのが理想的です。フッ化物配合歯磨剤も少しずつ使い始め、生涯を通じて使います。フッ化物洗口はうがいが上手にできるようになる4歳頃から14歳(中学生)頃まで継続することが推奨されます。特に就学前や乳歯と永久歯の交換期となる小学生の時期は、永久歯が未成熟でむし歯になりやすい反面、歯質へのフッ化物の取り込みは盛んであり、歯質を強化するには最適ですから、この期間のみ洗口を実施しても十分なむし歯予
防効果が期待できます。またフッ化物は、成人・高齢者に対しても、むし歯再発の抑制効果や歯根面にできるむし歯の予防効果が期待できます。