《保育者が知っておきたい子どもの歯と口の病気 -その対応と予防-》 朝田芳信 著
今回の専門書は、0~小学校低学年までの口腔管理について書かれている保護者向きの一般書になっています。
20世紀は子供の虫歯が沢山おり、歯科医院でも多数の虫歯治療が行われて来ました。しかし、21世紀になり少子化や保護者の口腔管理の向上もあり、虫歯が激減し、そして歯科予防の確立、現在に至っています。しかし、完全に虫歯がなくなったわけではなく、いわゆる虫歯の二極化し、食生活の環境変化・両親の共働きによる育児不足等の問題から歯並びや顎関節症の問題が現代病となってきています。ストレス要因も大きく関与してきていると言われています。
この本はそれぞれの保護者が育児中に口腔内の問題に対し簡潔にわかりやすく見開きでそれぞれ解説し、読者が悩んでいる内容から読むことができ、実用性があると思います。また、内容も現在の社会状況に合わせた項目になっています。
私が今回購入した理由として、保護者の方から色々な質問に対して適切にわかりやすく説明したいため参考資料として購入しました。そういった意味で歯科医師が読んでも勉強になります。小児歯科専門医にとっては常識なのかもしれませんが・・・。
自分が理解していることを他人にわかりやすく説明することは難しく、そんなとき一般書がヒントになることも多いと思います。