《新 楽しくわかるクリニカルエンドドントロジー》 小林千尋 著 医歯薬出版
9年前に出た《楽しくわかるクリニカルエンドドントロジー》のリニューアルバージョンです。ページ数も186ページから248ページに増えております。(価格も・・・)
わたしも9年前、まだ歯内療法はよく分からず先輩から薦められて読んだのがこの本でした。
今回は、前回から大幅リニューアルされており、読み応えがあります。小林先生は、デンタポートやトライポート(根管治療器)の作製者でもあり、デンタポートは世界的にも認められています。小林先生の著書は、術式等の紹介だけで無く、ご自身が経験して、これは良い・これは難しいといった個人の意見が書かれており、先生の考え方ものぞき込み事が出来、読んでいてもおもしろいです。根管洗浄の大切さ・難しいさを勉強させていただきました。根管洗浄機器の発売を楽しみにしております。
歯内療法を保険治療で金銭的な利益を上げるのは難しい治療と言われています。また、歯内療法は歯科医師の良心とも言われています。過去のブログにも書きましたが、この歯内療法は建築に喩えると土台作りです。見た目が良くても、土台がしっかり治療しないと細菌による汚染されすぐに崩れてしまいます。だから、手は抜けません!!
また、良い治療結果を導くために、歯科治療はしっかりと見えなくてはいけません!私も、10年前は感覚的な治療法を行っていたこともあります。しかし、現在では10倍の拡大鏡を使用し(通常の歯科治療が2~3倍ぐらいの拡大で行っている先生が多いと思います)、しっかり肉眼で確認し精密治療を心がけています。