《誰にでもできる 下顎総義歯の吸着》 阿部二郎 著(ヒョーロン)
下顎総義歯の吸着に焦点を当てた総義歯作製の本です。吸着のための解剖・咬合・印象を中心に書いてあります。また、下顎総義歯の吸着の必要性にもふれています。表題の《誰にでもできる》とありますが、読んだらすぐにできるという訳ではありませんが、読者は考え方には共感できるところが多いと思います。特に口腔解剖と筋肉・骨との調和とバランスについて。総義歯に求めるニーズも年々と高くなっているような気がします。しかし、歯科医師の技量がそれと共にはすぐには向上しません。しかし、なぜだ?・どうしてだ?っと考えることが次のステップとなると思います。総義歯の世界は奥が深いですが、おもしろさもあると思います。自分の目指す総義歯は〜であるっというビジョンを持つことが必要と考えます。