「臨床家のためのやさしい接着のはなし」

「臨床家のためのやさしい接着のはなし」 横塚繁雄・高橋英登 他著  医師薬出版

このブログでも何度も高橋英登先生の講習会を紹介していましたが、高橋先生は日本歯科大学の補綴出身で接着を専門とした先生です。先生の講習会で接着に興味を持ち、現在接着の勉強中!

その中で高橋英登先生の著書を購入できましたのでレビューします。

コンポジット系の専門書はこの頃多く発売されていますが、補綴物接着の専門書は少ない様です。発刊は1999年で現在絶版です。オールカラー。

専門書ですが、接着の勉強は理工学の教科書の様な専門用語が羅列されちんぷんかんな事が多いと思いますがこの本は臨床医に向けた実践的な内容になっています。簡単な用語集も載っており読みやすいです。

最初の行は、さっらっと読みたい人向けに簡単に書かれており、深く知りたい人はそのまま読み進めると深く知ることができる書き方をしておりわかりやすいです。

10年以上前の本ですが、接着の考え方は現在と変わっておらず、スーパーボンドを中心に解説してあります。今月の歯科評論2月号にも高橋先生の接着特集が組まれており、この著書と重なる記述も多く、10年前から接着の考えか方は変わっていないことがわかります(普遍性的ともいえますね、スーパーボンドを推薦していることも同じです)ただし、商品は10年前に比べればたくさんあり接着剤の選択肢は現代は増えたと思います。この著書は絶版ですので、歯科評論2月号購読がオススメです。

是非、「臨床家のためのやさしい接着のはなし 2013年改正版」の発行に期待です(笑)

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