オーラルプロテクトコンソーシアムはこのほど、「オーラルケアの実態に関する意識調査」の結果を発表した。調査はインターネット上で行われ、20~40代の日本人男女600名、外国人100名から回答を得た。
はじめに、在日外国人を対象に、日本人の口臭についてどう思っているか調査した。すると、72%の人が「日本人の口臭にガッカリした経験がある」と回答。口臭に対して不快感を持っていることが明らかになった。
また「あなたは日本人にオーラルケアを徹底してほしいと思いますか」と聞くと、「そう思う」もしくは「非常にそう思う」と回答した人が、あわせて72%にのぼった。
さらに「2020年東京オリンピックに来る外国人に対して、エチケットの1つとして日本人は口臭の改善を試みるべきだと思いますか」という質問も投げかけた。結果は「強くそう思う」と答えた人が12%、「そう思う」と答えた人が31%と、あわせて43%の在日外国人が「改善を試みるべき」と考えていることがわかった。
最後に日本人の「オーラルケアの頻度」について調べると、1日に2回以上ケアを行っている人の割合は約7割だった。
平成23年歯科疾患実態調査によると、小中学生の約4割、大人の約5割に歯肉炎の症状が生じていることが明らかになっているという。
同団体は約7割の人が1日に2回以上オーラルケアを行っていながらも多くの人が歯周病にかかっていることについて、「大きな問題は回数ではなく、リスク部位がケアできていないこと」と指摘。
その上で「歯周病は口臭の1つの要因である」として、「正しいオーラルケアの仕方を身につけることが歯周病(歯ぐき臭)の改善に効果的だ」と見解を述べている。