歯周病は旧石器時代から (@_@)

 

人類と歯周病との付き合いは大変古く、旧石器時代の早期ネアンデルタール人の顎の骨にも認められます。また最近では、猿人の骨にも歯周病が見つかりました。猿と猿人の違いは、直立歩行と火の使用ともいわれますが、まさしく火を使うようになって以来、人類は歯周病に悩まされ続けているといえるでしょう。

 

古代エジプト時代になると、歯周病はかなり一般的な病気となったようです。たとえば古代エジプトのメレンプター王(紀元前十三世紀)のミイラのX線写真をみると、歯を支える骨が溶けてなくなって歯が抜けてしまった状態や、歯がグラグラになっている状態が認められます。この王様は歯周病で歯を失ったと考えられ、きっと歯周病に悩まされていたことでしょう。

 

いろいろな古代人の歯周病の状態を比較すると、身分の高い人ほど病状がひどいことから、食べ物に恵まれ美食をしていた人ほど歯周病にかかっていたと考えられます。つまり歯周病は食習慣に影響されていたのです。

一方、むし歯は、とくに砂糖の消費量と密接な関係にあります。むし歯の原因となる砂糖の入った食べ物の乏しかった旧石器時代はもちろん、古代エジプト時代でもむし歯はまれであったといわれています。日本でも、むし歯が問題になってきたのは江戸時代以降です。

歯周病の歴史は旧石器時代にさかのぼるのですね。現代でもまだ、歯周病は根絶されていません。日本人の成人の80%が歯周病という報告もあります。ただし、歯周病になったからといって悲観することはありません!私達、歯周病の専門家がいるからです!!みしま歯科医院では各患者さんに歯周病専門家として担当歯科衛生士がおり、継続的な治療が可能です。また、患者さん個別の生活指導を心がけています。歯周病は一人で立ち向かうのではなく、私達専門家とタッグを組んで戦い抜きましょう。必ず光が見えてきますよ。けして歯周病は治せない病気ではありません