東北大学と株式会社NTTドコモは生活習慣病や歯の喪失を引き起こす歯周病を早期発見できる社会を目指し,歯周病発見AIの共同研究を4月1日から開始することを発表した.
本研究は,現在広く普及しているスマートフォンを用いて利用者が自らの口腔内を撮影し,その画像から色や形状などの特徴量を抽出して,“機械学習”によって歯周病を発見するためのAI開発に取り組むもので,2022年度の実用化を目指すという.また,実用化にあたっては歯周病だけでなく,顎関節症や口腔がんなど他の口腔疾患にも対応する予定.
「歯周病」……利用者がスマートフォンのアプリ画面の指示に従って,自らの歯頸部の静止画像を撮影し,AIによるリスク解析を行う.
「顎関節症」……「歯周病」と同様に,利用者が自らの顔を撮影し,開閉口運動の動画を記録することで,AIによるリスク解析を行う.
「口腔がん」……歯科医師がスマートフォンを用いて利用者の舌や口腔内粘膜を撮影し,AIによるリスク解析を行い,専門医への受診等の連携に活用.
東北大学大学院歯学研究科・研究科長の佐々木啓一教授とNTTドコモ先進技術研究所の滝田 亘所長は,2019年4月~2020年3月までの研究を経て,2020年4月~2021年3月に実証実験を行い,翌2022年度の実用化を目指すというスケジュールを示しながら,東北大学の専門的見識・症例データとNTTドコモのAI技術・アプリケーションをどのように融合し,発展させていくか,それぞれの立場から期待と抱負,そしてクリアすべき課題を語った.患者啓発としてだけでなく,術者サイドの診断補助・支援ツールとしての発展性を含めて,今後,AI開発に対する注目度はさらに高まっていくだろう.(インターネット ニュースより)
*AIの発展・開発は今のトレンドのようです。お口の病気の審査・診断にもAIの応用が期待されます。SF映画のようにAIに世界が征服される日も来るのでしょうか?(笑)