《さらば歯周病》 河田克之著 (新潮新書)
今回の本は、一般の書店で購入できる本についてです。現在、一般書店には健康ブームとともに口腔に関しての書物もかなり出版されています。私も専門書だけでなく一般書も購入することがあります。患者さんがどのような知識やメディアに接しているかが興味があるからです。本書は兵庫県で開業されている歯科医師の著書です。歯周病について・虫歯について・日本の歯科保険制度等について書いてあります。歯周病原因は諸説ありますが、著書は歯石に注目し、メンテナンスを短い間隔で行い、歯石除去の徹底化を行い歯周病を撃退すると考えているようです。一般向けの書物ですので砕いたわかりやすい文章で書いてあります。現在の日本の口腔状況にも警笛を鳴らしています。私も歯周病に対する考え方は、〔歯周病は1人で戦うのでなく、複数で戦う必要がある!〕と考えています。患者さんだけがブラッシングがんばるのではなく、歯科医師・歯科衛生士だけが治療するのではなく、ホームケアとプロフェッショナルケアを合わせて3人4脚(二人三脚)で戦うべきだと考えます。そのためには定期的なプロフェッショナルケアは必要条件だと思います。また、この頃は短い間隔でのプロフェッショナルケアの必要性も重要と思われます。日々、歯科医院では歯周病と闘っているのです!!