《臨床再考 う蝕治療からインプラントまで -一般臨床医ができることのすべて-》 津久井明 著(クインテッセンス社)
この本は、一般臨床医が日常行っている一般歯科治療を中心に視点をおき、自らの診療を再考しています。1、う蝕・修復処置 2、抜髄・根管治療 3、歯周治療 4、クラウン・欠損補綴について書かれています。また、オールカラーで綺麗な臨床写真を中心に解説してあります。症例に派手さ(笑)はなく、毎日行う一般治療に視点をおいて書かれているのが面白く、ちょっとした工夫が新たな治療成果向上や診療手順の効率化につながることが分かります。著者の治療に対する堅実な思いが伝わります。毎日の診療をしっかり、確実に治療することが私達一般臨床医の仕事かもしれません。しかし、この一冊で一般診療を網羅する事は難しく、もう少しつっこんで解説していただきたいところもありました。私としてはこの倍の内容を知りたいところです。内容を充実して上中下巻にしてよかったのではないでしょうか?第二弾に期待したいところです 🙂