「リンガライズドオクルージョン 義歯の咬合・インプラントの咬合」松本直之・市川哲雄 監著 永尾寛・友竹偉則・石田雄一・石田修 著 医歯薬出版
この専門書は咬合の基本的な考え方から臨床までを広く扱っています。
咬合学は歯科学において避けては通れない学問です。また、理論も様々あり混乱しやすい内容かも知れません。
このリンガライズドオクルージョンは1970年に発表された咬合論で現在の義歯の咬合論の中心の咬合論だと思います。(Payne Modifide Set-up法・Gerberの顆路説等もありますが・・・)
私の臨床でも総義歯治療はリンガライズドオクルージョンを与えることが多く、臨床にも応用がしやすいと思います。
そのリンガライズドオクルージョンの咬合論・排列・咬合調整法が書かれています。症例も載っていますが私としてはもっと症例を増やしていただきたいところです。
また、インプラント咬合論にも少し記載がありますが、現在もインプラント咬合には結果は出ていませんが側方力を避け顎堤に対して垂直方向に力をコントロールするリンガライズドオクルージョン咬合は理にかなっていると思います。
100ページの本ですので気軽に勉強できるのではないでしょうか?!今度、続編で症例集なんて見てみたいものです。