〈写真でマスターするきちんと確実にできる全部床義歯の咬合採得〉水口俊介・飼馬祥頼 著
今回の専門書は、総義歯における最重要行程〈咬合採得〉に特化した内容の専門書です。私個人的に期待大の専門書でした。
総義歯治療において、私の考えですが印象より重要な行程で、垂直的顎間関係ある程度(5㎜前後)の幅がありますが、水平的な顎間関係はかなりシビアだと思います。
本書は、題名のごとく写真をムービーの様に分割して掲載されており、どのページを見ても写真だらけです(笑)、ぱらぱら漫画的な構成になっています。
また、咬合床の作製やゴシックアーチの作成法などの技工法も掲載されています。顎堤状態の悪い症例や反対咬合の症例も載っており勉強になります。
初心者には、難しい咬合採得ですが、経験者の方も勉強になる内容になっていると思います。写真だけでなく、写真の下に書かれたコメントが重要な事が書かれています。
私としては満足な内容でとても勉強になりました。咬合採得でお悩みの先生がいらっしょいましたら読んでみてはいかがでしょうか?