13日14日と東京の両国で2日間行われた講習会〈総義歯吸着への7つのステップ〉を受講してきました。講師はご存じの方も多い 村岡秀明先生です。
村岡先生の2日間コースはこの講習会だけだと思います。今回の村岡先生節炸裂のエネルギッシュな飽きなのこない講習会でした(笑)
私も普段の診療でコピーデンチャーを使用し作製することもあります。旧デンチャーに患者さんが大きな不満も無く、顎位も安定しており、デンチャーの形がいい感じの物はこの作成方法の一番適応ではないでしょうか?印象と咬合採得が同時に出来、時間的にもかかりません。
村岡先生の講演は、理論派ではなく、臨床派と言うか現実派(保険診療を中心に、時間と診療効率を考えながらの作成法)の講演で、私も普段の診療ではそんなこともアルよね!っといった内容が含まれていますので大変共感出来ます。義歯の名人と言われる村岡先生でも切磋琢磨している姿に感動すら感じます。
村岡先生はどの講習会でも「入れ歯の形を覚えなさい!」「義歯には義歯の形があるんだよ」と良く言われます。私も若いときはその意味がわかりませんでしたが、沢山の義歯を見ていくと義歯の形が見えてきます。そのことが義歯治療に大いに役立ちます。
また、先生は「まずは色々とやってみて手慣れる事も必要」と言います。このことも、同じ材料・同じ作成方法で行っても簡単に合格点はもらえません。手慣れる事が、臨床スピードや診断や完成度の上昇に繋がる事は多く我々は経験します。
先生の沢山の診療ムービーを見ていると、《患者さんは人間でありその人間には感情があります。その患者さんの声を聞くこと・話すことが義歯成功の一つの答え》が隠させていると感じました。