「カルシウムの多い食品を摂取すれば、歯が強くなる」は誤解だった?!

厚生労働省による平成23年度の歯科疾患実態調査によると、日本はむし歯の本数が12歳ではWHOで目標とする平均3本以下を下回り、毎年減少傾向にある。しかし、40代以上を見ると、いまだ平均12本を上回っている。

年齢やストレスにより唾液量が減少すると、口の中が汚れやすくなり、歯垢もつきやすくなる。むし歯になる手前の「初期むし歯」は、歯垢の下で酸により歯の表層からカルシウムなどのミネラルが流出することによって引き起こされる。歯垢がつきやすい口内環境では、むし歯になるリスクが高まるのだ。

花王株式会社は、年齢とともに重要になる歯質のケアに関して、20~60代の女性500名を対象に意識調査を実施。調査結果から、歯垢の下ではカルシウムなどのミネラルが流出することや、むし歯にならないようにするためには「歯へのカルシウム補給」が必要であるといった、初期むし歯に関連する情報や、具体的な初期むし歯のケア方法が知られていないことがわかった。
骨は牛乳や魚などに含まれるカルシウムを摂取することで強くなるが、歯の場合は、食べ物からのカルシウム摂取だけで強くなることはない。骨とは違う、歯のカルシウム補給が必要だ。歯垢の下でカルシウムなどのミネラルが流出した部分に、ハミガキに含まれるフッ素でカルシウムなどのミネラルの取り込み(再石灰化)を促進し、歯質を強化して、むし歯を予防しよう。
「口内のむし歯リスクが最も高くなるタイミングはいつだと思うか?」という質問に対して、89.4%の人が「就寝中」と答えていることがわかった。睡眠中は唾液量が減少するため、口の中のむし歯のリスクは高くなる。
一方で、「歯みがきをしないで寝ることがある(週2回以上)」と答えた人は全体で19.8%、40代では4人に1人(25%)にのぼるという実態があきらかになった。

むし歯は発見したら手遅れになる前に治療するに限るが、一番いいのは、そうならないために予防すること。正しい知識を身につけた上で、歯ミガキなどで予防につとめよう。(インターネットより)

*現在、様々な洗口剤や民間の健康療法がありますが、お口の菌は、機械的に除去することでした綺麗にできません(擦り取る)。また、手で磨く歯ブラシでも電動歯ブラシても6割り程度しか菌が除去できていないこともわかっています。デンタルフロスや歯間ブラシが口腔ケアには必ず必要と言われています。(口腔ケアの目的は食べかすを取ることではなく、菌を除去することです) 時間がないときに洗口剤でうがいするより、歯ブラシで磨くほうが何倍も効果的です。(綺麗に磨いたあとの洗口剤は効果的だと考えます)お忙しい中でも最低寝る前に3分間は磨きましょう!手遅れにならないうちに!!