3日札幌の東京ドームホテル札幌で北日本口腔インプラント研究会主催定例会が開催されました。
朝日大学歯学部教授 山内六男先生による「インプラントよる欠損補綴で考慮すべき事項」と題した講演会に参加してきました。

午後は北日本口腔インプラント研究会の新年会が併催され、恒例のビンゴ大会も行われました!
放射線医学総合研究所(放医研)は、かむ動作を行うことで、注意に関する脳内ネットワークが賦活されることにより、認知課題の応答速度の改善が引き起こされていることが示唆されたと発表した。
ものをかむ動作と、人の記憶、注意、実行機能などの認知機能との関連性を、心理学的手法を用いて調べるさまざまなから、ものをかむ動作はこれらの認知機能の成績の改善をもたらすということが近年、明らかになってきた。
しかし、そのメカニズムとしては、初期の局所脳血流やグルコース運搬の増加の仮説から、近年のかむ運動による交感神経系や網様体賦活系による覚醒レベル(刺激に対する応答性のレベル)の上昇、気分や不安水準の変化による覚醒レベルの上昇といった仮説まで、さまざまなものが提唱されているものの、依然として不明のままであった。そこで今回の研究では、多くの統一された研究報告がある「かむ動作が注意の向上と認知課題の実行速度を増加する」という現象について、そのメカニズムを解明するために脳活動部位の変化の調査が行われた。
検査の具体的な内容は、数秒から十数秒の間隔をおいてスクリーンに映る矢印の左右を当てるといったもので、もうすぐ映るという合図の有無や、矢印の左右の判別を難しくする別の矢印(妨害)の有無により、注意に関する脳内ネットワークを賦活することができる。今回は、同検査中の脳活動の差をかむ動作を伴う場合と伴わない場合で比較が行われた。
この実験の結果、かむ動作を伴う場合は、妨害の有無と合図の有無のすべての組み合わせで応答速度の平均値が下がっており、中でも「妨害なし、合図あり」、「妨害あり、合図なし」では、かむ動作を伴う場合とかむ動作を伴わない場合とで有意な差(p<0.05)があったという。
また、テスト中、fMRIの結果から前帯状回や左前頭前皮質(左上前頭回と左中前頭回)などの注意に関わる領域の活動を増強させることも判明した。
これらの結果から、かむ動作により注意ネットワークが賦活されることで、判断速度が向上し、注意力が高まっていることが示唆され、かむ機能の重要性が示されたとともに、かむ機能を温存させる必要性が示されたと研究グループでは説明しており、例えば頭頸部のがんでは、手術によりかむ機能が温存できない場合があるが、今回の研究の観点からすれば、かむことのような機能を温存させる治療法が強く望まれるとしており、そうした意味では切らずに治すことが可能な重粒子線治療が、そうした機能を温存させる治療法として期待されるとしている。
すばらしい研究内容と結果かと思います。噛むことの重要性、噛めるような歯を持つことが重要ですね!
困ったときに役立つ口腔外科症例集ーこれは何か? どう治すか?ー 鎌田仁 著 クインテッセンス出版
口腔外科領域の症例集です。オールカラー・119ページ
全52caseの症例が紹介されています。紹介分類の方法が症状(例:腫脹)→部位(例:口蓋)→治療→経過等の実際の患者さんが来院してその治療の時系列に書かれています。
口腔癌などはみて確定診断はできる事なく、病理診断が確定診断となります。
臨床医からみると症状から学んでいく方が現実的と思われます。また、自分で治療が可能か?もしくは適切な専門病院に紹介すべき内容の判断のスピード化につながります。
本文の脇にポイントとしてその病名の詳しい内容や分類などが書かれており、勉強になります。小手術のポイントの見逃せません。
一般開業医の歯科医師の中には外科が得意ではない先生の多いと思いますが、自分で治療することがなくても患者さんを速やかに紹介することも大切な仕事です。
口腔外科専門医の方には、物足りない内容かと思いますが、一般臨床医には大切な内容がたくさん書かれています。
欠点としては、写真が少し小さく、パノラマ写真だけでも大きく掲載してほしいところです。ほとんどのパンラマ写真が顎関節が切れた写真になってしまっているのが残念です。また、処置時のの道具の紹介もほしいところです。