歯内療法:ゲーツドリル#3をみなおす

歯科医師にとって歯内療法は歯の保存の観点からもきちんと行わなくてはいけない歯科治療の一つです。(手の抜いてよい治療なんてないのですが・・・)インプラント専門医でもなんでも抜歯してインプラント治療は間違った考えだと私は考えています。

田舎の歯科医師は、日頃の勉強にネット環境が大変重宝している事実があります。特に今年のコロナ影響下ではなおさらです。

私の歯内療法の考え方を決めていただいたがロサンゼル開業の清水藤太先生です(私が一方的に尊敬しているだけですが・・・)。その清水先生のFBの中を見返してみるとゲーツドリルに関してのコメントがあり、この数ヶ月改めてゲーツドリルの素晴らしさに一人感動しています。清水先生はゲーツドリルの#3をヨシダ エレメントモーターについて使用しています。私も同様にエレメントモーターを使用して根管の歯冠側1/3をゲーツを使用して拡大します。その後根尖方向を拡大するのですがニッケルチタンファイルに対する抵抗が少なく、明らかにファイル破折抑制に働いていると思います。根管の複雑な形態をシンプルにする役目をゲーツドリルが担っています。コストパフォーマンスも良いし、歯内療法のプラスになることは間違えないと思います。ニッケルチタンファイルだけで根管拡大することも可能かと思いますが、洗浄効果やファイルに対する抵抗軽減に役立つと思います。私は抜髄・感染根管ともにゲーツドリルの恩恵をもらっています。オススメです。(歯科医師以外の方はスルーして良い内容でした!)

 

インプラント周囲組織のマネージメントセミナー

10月10・11日と大阪でインプラントセミナー「インプラント周囲組織のマネージメントセミナー」を受講してきました。講師は超有名な中田 光太郎先生と増田英人先生です。お二人は近年のインプラント治療のトップに君臨している先生のお一人です。私もお二人のファンで書物を良く読んでいましたが今回はじめで生で受講できました。コロナのことが気がかりでしたがそれ以上に勉強欲が勝りました(笑)もちろんマスク・手洗いは万全です!!

今回、インプラント治療に必要な軟組織・硬組織のコントロールについて勉強してきました。大変興味のある分野ですが、成功させるにはそれなりのスキルとテクニックが必要です。少しでも充実したインプラント治療ができるように精進します。1日目はよる8時まで 日曜日は9時半からと長時間のセミナーですが居眠りせずに集中して受講できました。大変満足な2日間でした。お二人の先生、ありがとうございました。

第40回口腔インプラント専門医臨床技術向上講習会

4日(日)は朝から「第40回口腔インプラント専門医臨床技術向上講習会」を受講しました。今回も前回に引き続きWEBです。今回は800名以上の受講生がいたそうです。

前回は顔出しの必要性がありましたが、流石にこの人数では無理だったのでしょうね!私はすべて真面目に受講しましたよ(笑)私もインプラント専門医ですので、当たり前ですが・・・。

認知症の原因物質 歯周病によって蓄積する仕組みを解明!!

歯周病菌が体内に侵入し、認知症の原因物質が脳に蓄積して記憶障害が起きる仕組みを九州大などの研究チームが解明した。

歯周病と認知症の関連は近年注目を集めており、認知症対策につながる発見という。 認知症の7割を占めるアルツハイマー病は、「アミロイドベータ(Aβ)」などの異常なたんぱく質が長年、少しずつ脳に蓄積し、発症や症状の進行につながるとされる。  近年、歯周病の原因菌やその毒素が血管を通じて体内に侵入することで、Aβが体内でつくられ、脳に蓄積することが解明されてきたが、蓄積の仕組みは詳しく分かっていなかった。  九大や北京理工大(中国)などの研究チームは、マウスの腹の内部に3週間、歯周病菌を直接投与して感染させ、正常なマウスと比較した。  その結果、歯周病菌に感染したマウスの脳血管の表面では、Aβを脳内に運ぶ「受容体」と呼ばれるたんぱく質の数が約2倍に増えていた。脳細胞へのAβの蓄積量も10倍に増えた。  暗い部屋に入れば電気ショックを受けることを学ばせた記憶実験では、正常なマウスは5分間、明るい部屋にとどまり続けたが、感染マウスは約3分で暗い部屋に入ってしまい、記憶力低下が裏付けられた。  一方、Aβを運ぶ受容体の働きを阻害する薬剤を使えば、感染した細胞内を通るAβの量を4割減らせることも確認できたという。  チームの武洲・九大准教授(脳神経科学)は「歯周病菌が、異常なたんぱく質が脳に蓄積することを加速させてしまうことが明らかになった。歯周病の治療や予防で、認知症の発症や進行を遅らせることができる可能性がある」と話す。(インターネットニュースより)

また、新たな発見があり、歯周病と全身疾患の関係が明らかになりつつあります(三嶋直之)