《総義歯を用いた無歯顎治療ー口腔解剖学視点からー》市川哲雄・木村清一郎 著(クインテッセンス出版株式会社)
総義歯治療の本は多数でていますが解剖学者が書いた総義歯の本というのは珍しいのではないでしょうか。写真はオールカラーで解剖写真は解りやすく解剖体に着色してあります。また、通常解剖書ではこの角度の写真は無いよねっといった部分の解剖写真があり、大変綺麗で解りやすい。総義歯作製には、筋肉の動き・部位また骨解剖を知らなくてはいけません。その参考になることは間違えないと思います。総義歯と解剖をうまく紹介してある参考書である。
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《臨床歯内療法 器財・薬剤・テクニックのコンビネーション》
《臨床歯内療法 器財・薬剤・テクニックのコンビネーション》(デンタルダイヤモンド社)
この本は題名のごとく歯内療法についてですが、それぞれのセクション(診断・根管形成・根管充填等)を多数の先生で書かれた内容になっています。現在の歯内療法の最新情報を論文を通して解りやすく記載されています。それぞれのセクションがコンパクトにまとめてあり、自分の知りたい内容から読める感じです。症例集ではないので、症例検討はないですがすべての写真がカラーで掲載されており、見やすいと思います。各セクションがコンパクトのため少し物足りないと感じると思いますが、広く浅く学ぶ事が出来ます。
《若手歯科医師のための臨床の技50クラウンブリッジ》
《若手歯科医師のための臨床の技50クラウンブリッジ》 行田克則著 (デンタルダイヤモンド社)
審美歯科では有名な先生です。行田先生の症例は長期症例が多く、写真がすべてを語っていると言ってもいいぐらい綺麗な写真です。また、歯周ポケットと歯肉溝の違い、支台歯形成の方法、補綴物のメンテナンス等が書かれています。日常臨床に基づいた先生の考えかたが感じられます。先生の審美領域の補綴治療は単なる見た目の綺麗さだけでなく機能的で口腔組織と一体化した補綴物となっていると思います。今回の本には、咬合・支台築造・シェード・ブリッジに関する項目が少ないのが少し残念です。
《咀嚼・咬合論》
《咀嚼・咬合論》:丹羽克味 田島基紀 著(学研書院)
歯科診療=咬合と言っていいほど咬合は重要な内容です。しかし、咬合論になると難しい、また、患者さん個別の咬合に差がありすぎて理想咬合に調整が難しいなのど感想があると思います。この本は、咬合面は何のためにあるのか?経年的な歯牙形態の変化は咬合性外傷となるのか?顎関節症は咬合が原因?歯周病の原因も咬合?と多数の疑問の一つの答えを出しています。どんな症例にも一つの咬合論で論じられています。文章も軟らかく表現しておりとても読みやすくなっています。歯科医師だけではなく、歯科衛生士・歯牙技工士にもよんで貰いたい内容です。マイナス点として写真がすべてモノクロのためカラー写真もほしいところです。