久々の義歯ネタ(笑) 昨日11日は千葉県の実籾(みもみ)のコウノ歯科医院で行われた 義歯SYSTEM『ZERO SYSTEM』実習コースを受講してきました。講師は 名古屋で開業の山中佑介先生と歯科技工士の神山大地先生のです。おふたりとも30代の若い先生ですが私のような初老でも負けてしまうぐらいのエネルギッシュなお二人です。
去年、なんとなく受講したウェビナーで神山先生らの講義を聞き、久しぶりに義歯好きの心が踊りました。
当院では義歯の患者さんも多く、また総義歯の患者さんも多数いらっしゃいます。すべてが自費診療のように費用と時間をかけて制作するわけには行きません。かと言って手抜き治療はけしてしてはいけません。義歯制作を長年行っていると、義歯は印象よりバイト(噛み合わ)が重要と気が付き始めます。けして印象がプアーで良いという意味ではなく、印象が程々でもバイトがあっていると噛める義歯、反対に印象が素晴らしくてもバイトがずれていると噛めない義歯となることが多いと思います。ではそのバイトをしっかり採れば良いとなるのですが、そのバイトの採得が超難問です。患者個体差が大きい、顎関節が壊れていることが多いので顎位が不安定、今回採得したバイトの再現性が乏しいことがある等様々な問題点が上がります。その対応として過去様々な巨匠が咬合採得法を提案してきました。今回のZEROシステムはゴシックアーチを使用し、保険総義歯を4回で作成し、Gerbar理論で人工歯排列をおこない両側性平衡咬合と片側性平衡咬合の両立による義歯の安定を図る義歯制作法です。今回の学びから当院でもこのSYSTEMを導入して保険・自費と隔てることな(材料の違いはあるけれど)噛める義歯を目指したいと思います。山中先生・神山先生 私の変な質問にも親身に答えていただきありがとうございます。頑張っていきたいと思います。