健康で長生きしたけりゃ歯を磨きましょう!

NHKより

毎日、朝晩に歯を磨く、口の中を常に清潔に保つ。こうした基本的な日常習慣が長寿につながるらしい。「口のケアが糖尿病や腎臓病、心筋梗塞、さらには認知症など全身の疾病に深く関係していることが最新の研究で明らかになってきました。ガンなどの手術の前後に口腔ケアを行うと、副作用や合併症を減らし、入院日数も短縮して医療費抑制の効果が大きいこともわかってきています」歯みがき69(110301069)

 

日本歯科大学の菊谷武教授は「要介護の高齢者に口腔ケアを継続して行うと、食べる機能が回復でき、栄養状態が改善することで起き上がれるようになって、認知機能が上がったという報告も相次いでいます。口腔ケアは健康長寿を伸ばす鍵として注目を集めています」と説明する。 続きを読む

日中の無意識のかみしめが歯の喪失に!

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(歯)咬合・有床義歯補綴学分野の川上滋央助教、皆木省吾教授らの研究グループが、日中の特定の無意識かみしめが歯の喪失と歯並びの崩壊に関わっていることを世界で初めて突き止めました。
本研究成果は、2014年7月14日にアメリカのオンライン科学雑誌『PLoS One』に掲載されました。
これまで夜間の歯ぎしりが歯の寿命に関係することは想像されていましたが、昼間の咬みしめについては、未だに明らかになっていませんでした。今回、研究グループでは、高精度の筋電計を用いて、昼夜を通じて咬筋(かみしめる筋肉)の働きを解析した結果、昼間の特殊な咬みしめが歯の喪失とその後の入れ歯の不調に深く関与していることを明らかにしました。
 この研究によって、入れ歯や顎関節症の治療が大きく進歩すると考えられています。

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id222.html

悪玉歯周病菌「P・ジンジバリス」が影響。非アルコール性脂肪肝炎との関係は密接。

現在、歯周病は糖尿病や心臓病など全身の疾患に関わっていることが判明しています。

そんな中、大阪大学歯学部の和田孝一郎准教授らの研究グループの研究の結果、新たに非アルコール性脂肪肝炎(NASH)にも関与していることが分かりました。

教授らのグループは、非アルコール性脂肪肝炎と診断された102人から唾液を採取し、歯周病菌の種類を調査。その結果、歯周病菌の中でも悪玉菌である「P・ジンジバリス」の保有率は、健康な人は21%、脂肪肝の人は46%。脂肪肝炎の人は52%に達していることが分かった。

その上で、「P・ジンジバリス」を持っている非アルコール性脂肪肝炎の患者に歯周病の治療をしたところ、ALTとASTの数値が正常値まで戻ったという。今回の結果で特筆すべきなのは、非アルコール性脂肪肝炎が糖尿病や心臓病より歯周病との直接的な因果関係が深いということ。非アルコール性脂肪肝炎の患者の2人に1人は「P・ジンジバリス」を保有しており、保菌していない人に比べて、非アルコール性脂肪肝炎になる確率が4倍も高いことが示唆された。

日本において、非アルコール性脂肪肝炎を含む非アルコール性脂肪性肝疾患の患者数は約1500万人。肝疾患は自覚症状がないことが多く、放っておくと肝硬変から肝がんにまで進行する可能性がある。将来的には、歯科と医科が連携して治療に当たることが必要になってくるかもしれない。

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歯周病治療の基本は歯周病菌を減少させる事、そのためには3~4ヶ月おきの歯科医院によるメンテナンスと家庭での歯磨きです。欧米では歯磨きにプラス糸ようじ(デンタルフロス)や歯間ブラシ・洗口剤を使用するのが常識になっています。是非、家庭での歯磨きは、新しい歯ブラシと糸ようじをお使い下さい。

深刻な先天性欠如歯は早期治療が大切!

永久歯が生え替わる時期になっても一部の歯が生えてこない。そんな先天性欠如歯の人は珍しくありません。形成異常の一つで病気で有りませんが、永久歯の数が足りないと、噛みあわせや顎の成長などに影響が出る場合が指摘されています。

日本小児歯科学会の調査によると、7歳以上の子ども1万5544人のうち、約1割にあたる1568人は永久歯が1本以上足りなかった。第二小臼歯と側切歯がない場合が多く、乳歯が足りない子どもも0・5%程度いた。

日本大学歯学部歯科矯正科 田村隆彦先生によると、「先天性欠如歯は遺伝的要因が強く、初期から歯の原基が形成されないか、原基が形成されていても、発熱や服薬など何らかの原因により形成が阻害されると考えられる。最近では、1~2本足りないというレベルではなく、6本以上足りない人も見受けられます。放置しておくと、歯の間に隙間が空くことに加え、対合歯の異常萌出や、咬みあわせが深くなることで顎関節症に繋がる可能性もある」と注意を促しています。

乳歯が永久歯に生え替わる時期は6~12歳。先天性欠如歯は、本人や家族が気づかないことも多く、虫歯のレントゲン治療で発見されることもしばしばです。深刻なケースでは矯正が必須になることもあり、その後、ブリッジやインプラントなどの治療が必要になることもあります。

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早期発見には、現在、レントゲンもしくはCT等での撮影でわかることが多いです。また、ご両親の遺伝的な要因も考えられます。親知らずも同様に生えてこない若者が増えています。是非、小学生時に一度レントゲン撮影を行い、検査し、大人の歯が全部で何本(通常28本)有るが主治医に確認してみて下さい。対応は早めの方が良いと思います。