第67回北海道歯科医師野球大会 岩見沢大会

6月11日12日は 岩見沢で第67回北海道歯科医師野球大会が開催されました。

今年の主幹は岩見沢歯科医師会です。私は裏方で試合結果の統計をリアルタイムでしておりました(私より二人のS先生のお陰ですが・・)

朝は11日は4時50分 12日は6時集合とかなり早起きの2日間でしたが無事終了いたしました。全道からたくさんの先生が参加していただきました。有難うございます。写真をアップします。

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「カルシウムの多い食品を摂取すれば、歯が強くなる」は誤解だった?!

厚生労働省による平成23年度の歯科疾患実態調査によると、日本はむし歯の本数が12歳ではWHOで目標とする平均3本以下を下回り、毎年減少傾向にある。しかし、40代以上を見ると、いまだ平均12本を上回っている。

年齢やストレスにより唾液量が減少すると、口の中が汚れやすくなり、歯垢もつきやすくなる。むし歯になる手前の「初期むし歯」は、歯垢の下で酸により歯の表層からカルシウムなどのミネラルが流出することによって引き起こされる。歯垢がつきやすい口内環境では、むし歯になるリスクが高まるのだ。

花王株式会社は、年齢とともに重要になる歯質のケアに関して、20~60代の女性500名を対象に意識調査を実施。調査結果から、歯垢の下ではカルシウムなどのミネラルが流出することや、むし歯にならないようにするためには「歯へのカルシウム補給」が必要であるといった、初期むし歯に関連する情報や、具体的な初期むし歯のケア方法が知られていないことがわかった。 続きを読む

美しい歯が年収1000万への近道である理由?!

「芸能人は歯が命」という言葉がかつて流行ったが、ビジネスマンにとっても歯は命である。「ニュースサイトしらべぇ」の調査によると、歯が綺麗な人は年収700万以上の人に多いことが分かっている。余裕があるからケアをするというより、デンタルケアがビジネスの要であるようだ。パナソニック が30代から50代の日米ビジネスマンに「歯とオーラルケアに関する意識調査」をしたところ、「虫歯などのトラブルがなくても、歯医者に行く習慣があるか」という問いに対して、米国では76%が「はい」と回答したのに対し、日本は36%と半分以下だった

米国人ビジネスマンがオーラルケアに熱心なのは「きれいな歯がもたらす男の魅力」を重要視しているからだった。商談を成功に導く秘訣は、ユーモアと笑顔、そして自信あふれる態度と言われる。その自信を生み出すためのツールの一つがオーラルケアであり、ビジネスマンからハリウッドのスターに至るまで、共通した意識と言える。

分かりやすいのはハリウッド映画だ。米国で白い歯は、ステイタスシンボルである。「ハリウッド・ホワイト」という表現があるくらい、憧れの対象なのだ。同時に口元の美しさを演出するための手入れや歯列矯正も重要だ。日本人は人の「目」からその人の感情を読み取る一方、米国人は「口」から読み取るという研究もあるそうだ。

米国人の歯への意識の高さは映画のワンシーンにも表れている。「プリティ・ウーマン」(1990年)で、リチャード・ギア演じる実業家と一夜をともにすることになったジュリア・ロバーツ演じる娼婦のビビアン。彼女がホテルの部屋で手にしたものをなぜか必死に隠そうとする。彼は麻薬と勘違いし、ビビアンを追いかけ回すのだが、実はこれはデンタルフロス。歯の手入れをしてイメージアップする習慣を描いたワンシーンだ。

「カサブランカ」(1942年)で、自信あふれる男を演じたハンフリー・ボガード。イングリッド・バーグマンに「10年前は何をしていた」と、昔のことをさりげなく聞くシーンがあったが、彼女は「歯列矯正をしていたわ」と受け流した。

かなり昔から、口もとを美しくする意識が強かったことがわかる。

歯科医によると、歯は「定期的なチェック、手入れが必要」という。歯石は除去しても「3ヶ月から半年でリセットしてしまう」と、定期的に通うビジネスマンもいる。

彼らが歯科で利用するカテゴリーは、大きく分けて「ホワイトニング」「矯正」「定期メンテナンス」の3つだ。 続きを読む

『フランスの歯科に根強いアメリカ神話?!』

「どなたか良い歯科医をご存じありませんか?」と、よく聞かれるが、すぐに思いつくのは米国帰りの歯科医ばかりだ。私の周りでは何となく、米国の進んだ技術を学んできた歯科医が良いだろうというのが暗黙の了解になっている気がする。

ヨーロッパの医療の各分野が世界的にどれくらいのレベルなのかはよく分からないが、特に歯学は米国に留学する学生が多い。でも1728年に世界初の歯学書を出したのはフランス人のピエール・フォシャールである。総入れ歯や歯石除去などを始めたのも、このフォシャールである。この時代には歯学の最先端を切り開いたフランスだが、今は米国神話が根強い。

 フランスでは、人口の約3割が虫歯や歯周病など口腔内の問題を抱えているという。そして虫歯の患者の半数は、痛みなどで緊急を要するまで悪化してから歯科医にかかる。子供の歯科矯正には積極的なのに、虫歯治療はあまり積極的ではないのは、費用の問題も大きいと思う。定期的な歯科検診や歯石除去なども、そのほとんどが自費となる。無料となるのは、6歳、9歳、12歳、そして妊娠4か月の妊婦の歯科検診のみだ。治療も自費となることが多く、先延ばしにしてしまうのかもしれない。 続きを読む