《歯ごたえのはなし》 (@_@)


さぬきうどんをはじめ、麺類のおいしさは麺のこしにあるといわれています。では、どうやって、私たちはそれを感じているのでしょう。

 
食べ物のおいしさを味わうとき、味を区別するのは味覚という感覚ですが、歯ざわりというのもなかなか大切なものです。宇宙飛行士の食事も、最初はチューブに入ったペースト状にものでしたが、今は形のあるものに変わりましたね。これは、柔らかくて噛む必要のない歯ごたえのない食事では、食べた気がしないからでしょう。

 
歯ざわりとか歯ごたえという感覚は、歯の感覚と、咀嚼筋(噛むための筋肉)の感覚から成り立っていると考えられています。

 
まず、この場合の歯の感覚とは、むし歯になったとき、痛く感じる感覚とはまた別のものです。そして、歯の感覚は、歯の表面のエナメル質で感じるのではなく、歯の根の周りをおおっている歯根膜の、圧力を感じるセンサーで感じます。

 
また、咀嚼筋の感覚とは、顎を動かす筋肉の中にあるセンサー(筋紡錘)が感じる感覚のことです。筋肉の感覚はたいへん敏感です。たとえば階段を上っていて、高さの不ぞろいなところがあれば、目でみてもわかりにくいわずかな段差でも、すぐに歩く感じでわかりますね。それは足の筋肉の感覚が働いたからなのです。

 
うどんが歯に当たったことは、歯根膜のセンサーが知覚し、そのときの咀嚼筋にかかる力を、筋肉のセンサーで知覚します。それらの情報が大脳のコンピューターで総合的に判断されて、うどんのこしがわかると考えられています。

 
では全部歯がなくなった総入れ歯の人の場合はどうなるのでしょうか?。この場合、入れ歯を支える歯肉のセンサーが、歯根膜のセンサーの代わりをすると考えられていますが、感度がそうとう悪くなるようです。

食べ物のおいしさは、やはり歯が健康でなければわかりにくいのではないでしょうか。

《口腔前癌病変−癌になる前の病変の診断と治療−》

昨日、岩見沢歯科医師会主催の講習会《口腔前癌病変−癌になる前の病変の診断と治療》に参加してきました :-)講師は去年に続き2年連続の講演になる日本歯科大学新潟歯学部口腔外科教授 又賀泉教授です。
私達、一般に歯科医師は直接癌治療にたずさわることは少ないです。しかし、お口に異常にいち早く気づき、適切な専門病院に紹介する義務があります。癌は「いつか良くなるよ」っといったあやふやな対応ではいけません。何かいつもと違う症状があれば精密検査をすべきです。日本では口の癌は全体の1%ぐらいですが、それでも発病した患者さんにとっては重要な事です。みしま歯科医院でも過去に初期癌を発見でき早期対応により現在完治している患者さんもいます。
私達歯科医師は歯だけでなく、口腔粘膜や、舌・のど・唇等にも注意をし、診療に臨んでいます 😀 お口の異常があれば一度歯科医師に確認を!!

「水=0カロリー」なのに太る? 「水太り」の正体を解き明かす (^^ゞ


夏本番による暑さで水分ばかりを多めに摂る日々が続きますが、そんな季節だからこそちょっと気になる言葉があります。「水太り」です。

一般的には体がむくんで体重が増加する状態を指すようですが、カロリーゼロの「水」と「太る」という概念がなぜ結びつくのか不思議なものです。
「All About 家庭の医学」でガイドも務める臨床検査専門医の西園寺 克先生によれば、「水には熱量がないので飲水しても太ることはありませんし、医学的にも『水太り』という用語はありません」とのこと。では世間的に「水太り」とされている現象は一体…?

「多くの場合、起床時における体全体の“むくみ”を指します。体内では老廃物排出を目的に1時間に約60ミリリットルの尿が作られますが、膀胱に溜められる量は200ミリリットル程度。そうなると、睡眠中も排尿が必要になりますよね? それを防ぐため、睡眠中は腎臓が老廃物の排出を調整しています。それにより、一時的に尿として出るべき水分が体内に溜まり、寝起きはむくむのです」

では、起床時に排尿すれば解消されると?

「起床後一度目の排尿で余分な水分をすべて排出できるわけではありませんが、排尿を重ねるごとにむくみは解消されていきます」

ちなみに体のむくみって女性が気にする印象がありますが、男女差はあるのですか?

「女性は性周期により一時的に水分が体内に留まりやすい期間がありますが、基本的には大きな男女差はありません。また、起床時に顔が特にむくむイメージが強いようですが、それは変化に気づきやすい部位だから。日常的に足がむくむという人についていえば、それは血流の悪化によるもので、ここでいうむくみとは別物。いわゆる『水太り』的なむくみは自然現象なので、体に悪影響はありません」

なるほど。それなら水太りって気にすることはなさそうです。ちなみに顔のむくみを早く取る方法はなく、利尿を待つだけだそうです。デートの日などは、朝のおしっこを忘れずに!

「ビールに枝豆」のもっともな理由とは? (/_・)/


日本のみならず、世界各国で大人の夏を彩る風物詩的存在となっている飲み物といえば、ズバリ「ビール」。普段、あまりお酒を飲まないという人でも、この季節のビールだけは別格ではないだろうか? そこで今回は、ビールのおともにもピッタリな、おつまみ的マメ知識をまとめてご紹介しよう。

まずは「おつまみ」に関するトリビア。日本人にとって、もっともなじみ深いビールのおつまみといえば、やはり「枝豆」だろう。とはいえ、ビールに枝豆という組み合わせが定番となったのは、それほど古いことではないようだ。ビアホールなどでメジャーなメニューとなるのは意外にも戦後のこと。減反政策の結果枝豆を栽培する農家が増えたことなどにより、ビールに枝豆という習慣が広まっていったのでは、といわれている。

ちなみに、このビールに枝豆という組み合わせ。単に味わいの相性だけではなく、「枝豆には肝臓によい成分が含まれている」「枝豆の甘みがビールの苦みを和らげる」「ビールを飲むことで不足気味になるナトリウムを補うため、塩気のある枝豆を欲する」という説があるなど、体の仕組みからみても理にかなった組み合わせなんだとか。

科学っぽい話を続けるなら、飲み会のお約束となっている「とりあえずビール」にも、その理由とされるこんな説がある。日本のビールには、米とコーンスターチが配合されている場合が多かったのだが、これらの材料に、素早く喉の渇きをいやす効果があることから、自然と一杯目をビールにするという習慣が定着したというのだ。最近では国産ビールも麦芽100%のものが増えているため、一概にはいえないが、日本以外に「とりあえずビール」という習慣がある国が見当たらないことを考えると、案外正解に近いのかもしれない。

そんなわたしもビール&枝豆派です(^o^) この季節のビールは最高に美味しいですね!しかし、メタボ対策で私はダイエットビール(発泡酒)にしております(笑)