《フッ素のちから その5》

今回はフッ素について《Q&A》その2です

Q:フッ化物洗口に用いる薬剤はどのようなものがありますか?

A:市販薬と試薬があります!
フッ化物洗口に用いる薬剤は市販の医薬品や試薬を使う場合があります。国内で認可されている市販の医薬品は、穎粒のものとしてミラノ一ル(〔株〕ビーブランド・メディコーデンタル)とオブラリス(〔株〕昭和:薬品化工)があります。また溶液状のものではバトラーF洗口液0,1%(〔株〕サンスター)があります。市販の医薬品を使う場合は試薬に比べ経費は高くなりますが、計量する手間がかからず少人数の集団を対象に実施する場合には向いています。

Q:フッ化物洗口を行ってから現在まで問題はなかったのでしょうか?

A:ありません!
1952年から日本ではフッ化物洗口が始まったとされていますが、フッ化物洗口による健康被害は現在まで報告されておりません。また、現在市販されている90%以上の歯磨き剤にフッ素が含まれています。

《フッ素のちから その4》

今回はフッ素について《Q&A》その1です

Q:フッ化物洗口を実施する場合、いつ行うのが最も効果的ですか?

A:洗口後に約30分間飲食物を摂取しないような時間帯が望ましいです!

洗口後約30分以内に飲食物を摂取すると、予防効果が期待できなくなります。そこで、洗口後約30分間飲食物を摂取しないような時間帯であれば、フッ化物洗口を実施する時間は自由に選ぶことができます。

Q:むし歯予防のためのフッ化物の利用は何歳頃から初めて、いつまで続ければいいのでしょうか? また、大人になってから使い始めても効果はありますか?

A:生涯通じてフッ化物を利用することが理想です!
乳歯が生えたらフッ化物塗布を始めます。2〜6か月毎にフッ化物塗布を受けるのが理想的です。フッ化物配合歯磨剤も少しずつ使い始め、生涯を通じて使います。フッ化物洗口はうがいが上手にできるようになる4歳頃から14歳(中学生)頃まで継続することが推奨されます。特に就学前や乳歯と永久歯の交換期となる小学生の時期は、永久歯が未成熟でむし歯になりやすい反面、歯質へのフッ化物の取り込みは盛んであり、歯質を強化するには最適ですから、この期間のみ洗口を実施しても十分なむし歯予
防効果が期待できます。またフッ化物は、成人・高齢者に対しても、むし歯再発の抑制効果や歯根面にできるむし歯の予防効果が期待できます。

《フッ素のちから その3》

今回は《フッ化物の基礎知識》 😀

フッ素(F)は、天然に存在する元素のひとつで、自然界に広く分布し、土壌中に280PPm、海水中に1.3PPm含まれています。私たちが毎日飲んでいる水道水や食品(海産物、肉、野菜、お茶など)にも含まれている自然環境物質です。もちろん私たちの体の骨や歯、唾液、血液、内臓などにも存在し、体に必要な栄養素のひとつです。:-D

《フッ素のちから その2》

今回は《フッ化物洗口のむし歯予防のメカニズム》についてです。:-)

フッ化物は、歯の表面のエナメル質に組み込まれ、歯を丈夫にします。さらにむし歯菌が作り出す酸により歯を溶かすのを防ぎます。また、フッ化物はむし歯菌に対して酸の産生を低下させます。 😉