<増補改訂版>エンドに強くなる本

<増補改訂版>エンドに強くなる本 大阪歯科大学口腔治療学講座教授 戸田忠夫著 (クインテッセンス社)

今回の本は、絶版の本で現在購入出来ません :-! 私も購入したわけではなく、三嶋歯科にありました(笑)たぶん、前に勤めていた先生が購入したのでしょう? 何気なく読んでみましたが面白いです 🙂 現在でも「〜に強くなる」シリーズは続いているようですが、サイズがB6版でどこにでも持ち運べる感じが好きです 🙂 歯科の参考書は東京に行くときなど移動時に読もうと思い持って行くのですが数冊持つとかなり重く肩がコルほどです :-! 本の内容ですが、カラーページが無く、症例集でもありません。絵と文章が中心で、各項目をコラム的に書かれており。どのページからでも読むことが出来ます。歯内療法は見えない治療です 🙁 そこでレントゲン写真や手指感覚で根幹形態を想像しながら行う必要があります。その手助けとなるのが知識だと思います。何か患者さんに症状があればどこかに必ず問題があるはずです =-o その問題を様々の方向から考えながら治療するのです。この本は、そんな治療の手助けになります;-)

三嶋歯科 定例勉強会(^^ゞ

今日は定例勉強会の日でした 🙂 今日のお題は〔歯周病とメタボリックシンドローム〕 🙁 慶応義塾大学医学部教授 中川 種昭先生のライブ講演を中心に勉強会を行いました。歯周病と全身疾患に関してはこの数年の歯科界のトピックスとして話題になっています 🙂 糖尿病・肥満・動脈硬化・喫煙・心疾患・誤嚥性肺炎等との関係です。この頃の研究では、歯周病治療を行うことによって全身疾患が良好状態になり、免疫力がかなり回復することも証明されつつあります =-o 歯周病は感染症ですので感染菌を特定し、抗菌剤を投与することにより治癒すると考え方もあります。しかし、口腔内は様々の菌がバイオフィルムを形成し、強固に停滞し、抗菌剤を寄せ付けない構造になることも分かっています。ただし、抗菌剤と除石やクリーニングを併用することによって効果的な事も分かっています。現在、歯周病治療の中心は、併用療法で、1つの治療法のみで改善するのではなく、多方面から原因・病因をさぐり、患者さん個別のアプローチを行うことによって治癒することがわかっています。それは、生活習慣の見直しから、ライフスタイル、食生活まで様々な改善が必要な事もあります =-o 最後に糖尿病にかかりやすいかチェックを掲載します。チェック項目が多いほど糖尿病にかかりやすいとのことです :-!

□太っている
□野菜や海草類をあまり食べない
□食べ過ぎている
□朝食は食べない
□お酒をたくさん飲む
□ドリンク剤をよく飲む
□おやつは必ず食べる
□運動不足である
□脂っこいものが好き
□ゆっくり休めない
□甘いものが好き
□ストレスがたまっている
□夕食が遅くドカーンと食べる
□40歳以上である
□食事時間が不規則
□妊娠中に血糖値が上がったことがある
□家族や親戚に糖尿病の人がいる

《Reliable Dentistry Step1》

《Reliable Dentistry Step1》 上田秀朗 小松智成 編著(北九州歯学研究会) 医歯薬出版社

この本は、このブログでも本を紹介したことのある北九州歯学研究会の著書です 🙂 この本もかなり完成度が高く、面白い本です。一気読みをしてしまいました(笑)
北九州歯学研究会の本に外れなしといった感じでしょうか! 😉 歯内療法・初期齲蝕・歯周治療・臼歯部の補綴治療の4章から成り立っています。上田先生が書かれていますが、安易な自費診療や高価な歯科機材に飛びつくのではなく、日常行っている診療を確実に治療していくことこそが歯科診療の本随であり、仕事であると!
本の内容は各章を臨床症例を中心にディスカッション形式をとりライブ感覚で勉強できます 😉 それぞれの先生の手技の違いがあり勉強になります。

現在、私の診療の中心は保険診療です。採算や経営の事を考えると流れ作業的な治療やスピード・短期治療を考えてしまいます 🙁 しかし、我々歯科医師の根本は治療です。口のことで困っている患者さんを助けるのが仕事です!小さな虫歯もしっかり治し、再発や長期に安定した治療を行うべきです 🙂 それが採算性が合わなくても、医師としての役目なのです 😀 口腔内は治療環境としては、暗い・狭い・唾液で湿潤している等の悪条件があります 🙁 一つ一つの精密治療を怠ってはいけません 😎