虫歯の治療のため歯を削ると、通常、削った部分が完全に再生されないので人工の詰め物を入れることになります。しかし、キングス・カレッジ・ロンドンの研究者らによって発表された内容によると、アルツハイマーの治療薬を利用して、虫歯などによってダメージを受けた歯を再生させることに成功したとのことです。
虫歯の治療のため歯を削ると、通常、削った部分が完全に再生されないので人工の詰め物を入れることになります。しかし、キングス・カレッジ・ロンドンの研究者らによって発表された内容によると、アルツハイマーの治療薬を利用して、虫歯などによってダメージを受けた歯を再生させることに成功したとのことです。
東北大学は、人体の歯の表面にあるエナメル質形成の仕組みを解明し、人工的にエナメル質を形成することに成功したと発表した。虫歯治療や歯の再生技術への応用に期待できるという。
エナメル質は、歯の最外層にある人体で最も固い組織。骨や軟骨といった硬組織とは異なり、皮膚の上皮細胞や毛、爪と同じく「歯原性間葉細胞」と呼ばれる上皮細胞によって形成されているのが特徴。
実験では、歯原性間葉細胞に発現するタンパク質の一種「エピプロフィン」が全身に発現するよう、実験用マウスの遺伝子を操作した。すると通常のマウスではみられない場所にエナメル質が形成されたほか、歯のかみ合わせや形にも異常が認められた。研究チームによれば、エピプロフィンは歯の発生過程で細胞増殖因子「FGF9」「SHH」の発現を誘引し、歯原性間葉細胞の増殖を促進させていることが明らかになったという。
エナメル質は失ってしまうと再生することは不可能であり、現在までの治療では、金属やレジンなどの人工物による修復が行われている。研究チームは、虫歯で失ったエナメル質の再生や歯冠や歯根の形を制御できる技術への応用を目指すとしている。(インターネットより)
*更なる研究に期待大ですね!! 人間の歯の大きさまで再生するにはまだ掛かりそうですが・・・・(三嶋直之)
子どもの出っ歯の矯正治療について、日本歯科矯正専門医学会は永久歯が生えそろわない段階での早期からの治療は行うべきでないとする診療指針を作成した。歯科矯正の診療指針が一般向けに公表されるのは国内で初めて。
出っ歯は歯科矯正患者の4分の1を占める。同学会は外国の17本の論文から、永久歯と乳歯が交ざっている7~11歳児の出っ歯について、早期から治療を継続した患者群と、永久歯が生えそろった後から治療を始めた患者群で、歯並びの改善度合いを解析した。その結果、両方の治療効果に差はなかった。
同学会の大野秀徳副会長は「経験上、早期治療だけで出っ歯は改善されず、ほとんどはその後、再度治療が必要になる。同じ治療結果であれば、患者の利益になる治療を選ぶべきだ」と話す。
ただ現状では早期からの矯正治療が行われることも多い。この指針でも、早期の矯正で永久歯がはえそろってからの治療が不要になると判断された場合は、早期治療を認めている。
矯正歯科分野で最大の団体、日本矯正歯科学会の槙宏太郎理事は「歯の矯正は治療を受けた場合と受けなかった場合の比較研究が難しく、解析対象の論文が適切か、評価は難しい。早期治療で永久歯になってからの治療が不要になる人も多い」と話している。(インターネットより)
妊娠中の女性は、体にさまざまな変化が表れます。口の中も例外ではなく、虫歯や歯周病になりやすい状態です。妊娠中の女性を対象にした歯科外来などで歯の健康を保つ取り組みも進んでいます。
妊娠すると体内でエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンが多く分泌されるようになる。歯周病の原因になる細菌は女性ホルモンを好んで栄養とするため、口の中で増えやすくなる。歯周病が早産や低体重児出産につながるという報告もある。また、唾液の分泌が少なくなったり、つわりで気分が悪くて歯磨きがしづらくなったりすることで、虫歯ができやすくなる。
母親の口に虫歯菌があると、子どもの歯が生えてきた時期に、スキンシップをするうちに唾液で虫歯菌がうつることがある。大阪大歯学研究科の仲野和彦教授は「母親の口の状態をよくすることは、子どもの虫歯予防にもつながる」と指摘する。(インターネットより)
*昔は妊娠・出産をすると歯が弱くなる(子供にカルシウムが吸い取られる?!)と言われたことがありますが、現在そのようなことは無いことが解っています。昔は、子供が多く、母親の歯磨きがおろそかになっていることが原因のようです。ただし、妊娠中は注意が必要です。お口の様子の変化が見られます。ぜひ、妊娠を予定している方や妊娠中の方は是非一度歯科検診を受けてください。もちろん、担当医に妊娠中であることをお知らせください。初期・中期であればほとんどの歯科治療は心配ありません。(三嶋直之)