以下、歯学博士 江上一郎先生の話。
「口臭は、『生理的口臭』と『病的口臭』に分類されます。
生理的口臭とは、日常生活において誰もが起こりうる口臭を指します。起床時、空腹時、緊張時、疲労時、加齢などの生理的な理由で、『だ液の分泌が低下すること』によって発生します。自浄作用があるだ液が減少すると、口の中で細菌が増殖します。その細菌が、舌や歯ぐきの粘膜、食べかすなどに含まれるタンパク質を分解するときに発するガスが口臭となります。特に、一日のうちで起床時は、口の中の細菌の数が最も多いことが分かっています。だ液1ミリリットルに含まれるその数は、ウンチ10グラムにいる細菌に相当します。私はまず、起床時に歯を磨くことを勧めています。その理由は、歯磨きをせずに朝食を食べるとウンチ10グラムに存在する細菌を一緒に食べていることになるからです」






