今日、札幌プリンスホテルで行われたGC友の会 学術講演会《よい総義歯とだめな総義歯をわける7つのルール》と題した総義歯セミナーが行われました。講師は東京医科歯科大学 教授 鈴木哲也先生です。
業者から受講生の集まりが悪いと聞いていましたが300名あまりの受講生が集まったようです。私も鈴木先生のいちファンとして受講してきました。
義歯のあるべき形や調整方法・咬合採得に関してわかりやすく教えていただきました。(鈴木先生は話し方は失礼ですが大学教授っぽくなく、わかりやすくていつも好感触です) また、今回から完成義歯の患者さんの取り扱い方法や義歯安定剤の正しい使用方法、義歯装着後の栄養摂取の偏りの問題点など興味深い内容でした。
現在日本には100歳以上の方が5万人いるそうです。高齢になり歯のある方の数も増えていますが無歯顎者(歯が1本もない方)も増えていますので全体として総義歯患者は増加傾向にあるそうです。
また、高齢無歯顎者の増加に伴い、高度顎堤吸収患者(あごの高さがなく吸収が進み、入れ歯が難しいとされている)が増加しているようです。(年間であごの吸収は1㎜前後の様です。)
我々、歯科医師は患者さんに健康な生活を営んでいただくために、唯一日常生活で栄養摂取できる口の専門家です。 少しでも多くの方を幸せにするために日々勉強です!