☆正しい臨床決断をするためのエビデンス・ベースト・インプラントロジー

☆「正しい臨床決断をするためのエビデンス・ベースト・インプラントロジー」クインテッセン出版 小田師巳・園山亘 著

コロナ渦の中ではなかなか外に出てのセミナーが中止になったり、延期になったりと勉強する機会が削がれることが多いです。田舎の歯科医師は専門書やDVD・WEBでの勉強が中心となります。そこで、インプラントの勉強をすることも多いのですが上記の本は、インプラント治療をしている先生には是非読んでいただきたい内容が満載です。初心者の先生には少しむずかしいかもしれませんが、インプラント治療を普段の診療に取り入れている先生には勉強になることが満載です。特にインプラント治療の埋入についてではなく、埋入深度や軟組織・硬組織のアプローチ・リッジプリザベーション等について詳しく書かれています。

基本、エビデンスベースでの説明があり、実際の診療ではどうすることが良いのか?自分が行っている治療行為にエビデンスにあっているのか?様々なインプラント治療に自己流になっていないのか?等様々自分は本を通じて反省と勉強をすることができます。臨床例も多いので臨床医には助かります。また、文書が読みやすく理解しやすく読みながら「フムフム」とうなずいている自分がいました(笑)この頃は寝る前にこの本で読み直しすることが多いです。もちろんエビデンスが全てではありませんが、研究家がそれぞれ切磋琢磨して出したデータを読む力のない私にとっては噛み砕いて著名な論文を紐解いているのは勉強になります。

来年は、人気のある小田先生のセミナーを受講予定です。さらなる飛躍のためにしっかり勉強したいと思っています。オススメです。

歯内療法:ゲーツドリル#3をみなおす

歯科医師にとって歯内療法は歯の保存の観点からもきちんと行わなくてはいけない歯科治療の一つです。(手の抜いてよい治療なんてないのですが・・・)インプラント専門医でもなんでも抜歯してインプラント治療は間違った考えだと私は考えています。

田舎の歯科医師は、日頃の勉強にネット環境が大変重宝している事実があります。特に今年のコロナ影響下ではなおさらです。

私の歯内療法の考え方を決めていただいたがロサンゼル開業の清水藤太先生です(私が一方的に尊敬しているだけですが・・・)。その清水先生のFBの中を見返してみるとゲーツドリルに関してのコメントがあり、この数ヶ月改めてゲーツドリルの素晴らしさに一人感動しています。清水先生はゲーツドリルの#3をヨシダ エレメントモーターについて使用しています。私も同様にエレメントモーターを使用して根管の歯冠側1/3をゲーツを使用して拡大します。その後根尖方向を拡大するのですがニッケルチタンファイルに対する抵抗が少なく、明らかにファイル破折抑制に働いていると思います。根管の複雑な形態をシンプルにする役目をゲーツドリルが担っています。コストパフォーマンスも良いし、歯内療法のプラスになることは間違えないと思います。ニッケルチタンファイルだけで根管拡大することも可能かと思いますが、洗浄効果やファイルに対する抵抗軽減に役立つと思います。私は抜髄・感染根管ともにゲーツドリルの恩恵をもらっています。オススメです。(歯科医師以外の方はスルーして良い内容でした!)

 

インプラント周囲組織のマネージメントセミナー

10月10・11日と大阪でインプラントセミナー「インプラント周囲組織のマネージメントセミナー」を受講してきました。講師は超有名な中田 光太郎先生と増田英人先生です。お二人は近年のインプラント治療のトップに君臨している先生のお一人です。私もお二人のファンで書物を良く読んでいましたが今回はじめで生で受講できました。コロナのことが気がかりでしたがそれ以上に勉強欲が勝りました(笑)もちろんマスク・手洗いは万全です!!

今回、インプラント治療に必要な軟組織・硬組織のコントロールについて勉強してきました。大変興味のある分野ですが、成功させるにはそれなりのスキルとテクニックが必要です。少しでも充実したインプラント治療ができるように精進します。1日目はよる8時まで 日曜日は9時半からと長時間のセミナーですが居眠りせずに集中して受講できました。大変満足な2日間でした。お二人の先生、ありがとうございました。