歯周病菌が肥満に伴う肝臓病を悪化させる

広島大学は口腔から感染した歯周病菌が肝臓に到達し、非アルコール性脂肪性肝炎 (non-alcoholic steatohepatitis、NASH)の病態を進行させることを明らかにしたと発表した。

この研究は、同大学大学院医系科学研究科口腔顎顔面病理病態学研究室の宮内睦美教授と高田隆名誉教授らの研究グループによるもの。

肥満に伴う肝臓の病気の1つである非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は、その10〜20%が肝硬変や肝癌に移行するため、病態の解明が重要視されている。

近年、歯周炎がNASHの病態進行の危険因子であると報告され注目されていたものの、そのメカニズムについてはよく分かっていなかった。

近年、NASHの病態進行、特に線維化の進行機序として、TGF-β1や Galectin-3を介した肝星細胞の活性化が注目されていた。

研究チームは、歯性感染により肝臓に到達したPg菌が、TGF-β1 や Galectin-3 の産生を誘導することにより線維化を亢進するのではないかと考えた。

そこで、Pg菌が産生する病原因子である Gingipainや構成成分のリポプロテイン 、リポポリサッカライド に着目し、高脂肪食誘導脂肪肝マウスモデルや肝星細胞、肝細胞を用いて研究を行ったところ、NASHの病態を増悪するメカニズムが明らかになったという。 続きを読む

インプラントマスターコース第12回

22日は本当は東京でマスターコース 12回目を受講する予定でしたが今回のコロナウイルス感染症の影響でインターネット開催になりました。岩見沢歯科医師会の理事会もインターネット会議を取り入れていますが1日のインターネットセミナーは初めての参加でした。回線の不安定さが心配でしたが無事に受講することもでき、皆川先生チームのアシストもあり実習もネットを見ながら行うことができました。地方の人間からすると都心での講習会は移動費や宿泊費や時間がかかるため不利な点が多いです。しかし、私の受講したいセミナーはやっぱり都心に集中しており行かないわけには行きません。そんな生活を20年続けていましたがネットセミナーの魅力は有料でも十分魅力的だと感じました。来月4月が最終講義ですがこの様子だとオリンピックのように延期か?中止か?ネットか?になるかもしれませんね?

今回の勉強は前歯部審美インプラントのカスタム印象の勉強でした!

 

 

インプラントマスターコース11回目

16日は東京で開催されたインプラントマスターコース11回目を受講してきました。今回はIOD:インプラントオーバーデンチャーについての講義です。無歯顎(歯がない患者さん)に対するインプラント治療に関してです。歯は通常28本あります。その28本をすべてインプラントで再現することは技術面でも費用面でも患者さんにやさしくないことが多いです。その点ではIODは有利な点が多く、治療期間・資料費・メンテナンス等ボーンアンカードブリッジインプラントより利点があります。今回、そのIODについて勉強してきました。もちろんサージカルガイドを使用して適切なインプラント埋入を行います。現代の日本では超高齢社会になり無歯顎(上下総義歯を使用)している患者さんも多くいらっしゃいます、顎堤の吸収も強く、保険診療・自費診療問わず義歯の安定が難しい方もいるのが現状ではないでしょうか?インプラント治療により数本のインプラント支えがあることにより義歯が大きく安定する恩恵を受けることができます。もちろん多数歯欠損の方にも臼歯部にインプラント維持があることによりプラスに向かうことが多いと思います。そんな、IODについて1日勉強してきました。

「歯茎から毛が生える」ことがある

2009年、イタリアのルイジ・ヴァンヴィテッリ大学の医師は、「歯茎から毛が生えてくる」という非常に珍しい症状に悩む当時19歳の女性と出会いました。女性の口内では、上前歯の後ろにある歯茎から茶色いまつ毛のような毛が生えていたとのこと。

医師らが「歯茎から毛が生えてくる」という奇妙な症例について調査したところ、1960年代以降に5件の症例が見つかりましたが、過去の症例はいずれも男性で確認されたものだったそうです。文献に記録された症例が非常に少ないため、医師はなぜ女性の歯茎から毛が生えてくるのかすぐには理解できませんでした。

しかし、ホルモン検査と超音波検査を実施したところ、女性は卵巣で男性ホルモンがたくさん作られてしまう多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)という病気であると診断されました。PCOSはホルモンのバランスが崩れて排卵しにくくなるといった症状が出る病気であり、男性ホルモンが過剰になることで男性型多毛症を発症するケースもあります。

一般的に男性型多毛症は顔や胴体、手足など、最初から体毛が存在する範囲で男性のように毛が生えてしまう病気ですが、今回のケースでは「歯茎」という通常はあり得ない場所から毛が生えていました。そのため、PCOSが直接の原因ではなかった可能性もありましたが、医師は少なくともPCOSが状況を悪化させていると判断。結果的に歯茎の毛は外科的に除去され、ホルモンの不均衡に対処するために経口避妊薬の服用を開始したことで、女性は口内の毛から解放されました。

ところがその6年後、女性がホルモン剤の服用を止めると、再び歯茎から毛が生えてきたとのこと。以下の写真は、実際に女性の歯茎に毛が生えている様子や、抜いた後の毛を撮影したもの。歯茎からまつげのような短い毛が数本生えていることがわかります。

2度目の治療時、医療チームは単に毛を取り除くだけでなく、歯茎の組織を一部切り取って分析を行ったとのこと。すると、歯茎にはやはり毛包が存在しており、そこから毛が生えていることがわかりました。歯茎に毛包ができてしまう詳しいメカニズムについては不明ですが、胚の段階では口内の粘膜組織が皮膚を構築する組織と非常に密接に関係しているため、毛包が口内に作られる理論を想像することは難しくないとのこと。

口内で表皮の組織が成長するケースとしては、本来であれば皮膚の表面に皮脂を分泌する脂腺が口内粘膜で成長する、「Fordyce斑」と呼ばれる症例もあると研究チームは指摘。これと同様に、あるタイプの組織が別の場所で成長してしまうケースは時々確認されているため、今回のように歯茎から毛が生えてくる症例もあり得ないことではないそうです。

なお、今回珍しい症例として報告された女性が、その後ホルモン剤による治療に戻ったのかどうかについては言及されていません。また、歯茎から毛が生えてくるという状態が健康に問題を及ぼすのか、あるいは不快感を伴うのかどうかについても不明だとのことです。(インターネットニュースより)

私は歯茎から毛が生えている症例は見たことはありませんがこんなことが起こるんですね!(三嶋直之)