2018年度 同窓会

12月1日 東京 新宿にて日本歯科大学歯学部の同級生と同窓会を行ってきました。今年で20年目です。卒業から毎年恒例で行ってきました。今回の参加人数は9名、いつものメンバーや新規メンバーも含まれます。毎年1度の集合ですがこれが楽しみで毎日の仕事を頑張っている理由の一つになりつつある行事です。また、来年の忘年会までお仕事を頑張らなくてはなりません(笑)大切な同級生と元気に会うためにもです。

やさしいインプラント治療

やさしいインプラント治療 皆川仁 著 クインテッセンス出版

久々の専門書レビューになりますが現在、講義を受講中の皆川 仁先生のはじめてのインプラント書籍「やさしいインプラント治療」は発刊されました。

先生の講義で話されている内容が中心ですが、コースを受講せずに勉強できるのは利点ですね。サージカルガイドだけの話ようなイメージがありますが、外科の基本や減張切開法等ガイドを使用しないインプラント手術をされている方にも勉強になることが満載です。30分を超える手術ムービーがリンクしていますのでDVDをみる感覚でお得感もあります。皆川先生がよく言われるインプラント埋入手術前の診断の重要性(全身状態・局所的全顎的評価等)についても書かれており大切さがわかります。もちろん、サージカルガイドについてもエールガイドの利点また利点を最大限活かすための注意事項にも書かれています。私のようなインプラント治療を行っている歯科医師にも勉強になる一冊です。当院でもエールガイドを導入しています。現在のところ一番のサージカルガイドと感じています。オススメです!

 

 

虫歯予防の新ルール!

虫歯予防の進化

■従来の虫歯予防の考え方
虫歯になるまでのプロセスとは、虫歯菌などの塊であるプラークが歯の表面に付着し、歯の表面に穴を開けるというものです。このまま放置すると歯に穴を開けて虫歯になるため、プラークをなるべく早く歯ブラシでブラッシングして機械的に除去(できれば食事の後3分以内)というものです。歯の表面に付着したプラークをどれだけ取り除けるのかに重点をおいた虫歯予防法です。

■新しい虫歯予防の考え方
従来のプラーク除去法に加えて、口腔環境の時間的経過や変化をふまえて行なう虫歯予防法です。食事をすると口の中や歯の表面のpHが変化するため、このpH変化を虫歯予防に役立てるというものです。歯磨きも食事の後すぐではなく、1時間程度してからのほうがベターといわれています。

口腔内のpH環境をシンプルにまとめると……

口の中は唾液の中和成分の働き、常に中性付近を保とうとしますが、単純にいうとpHが酸性になると歯の表面からミネラル分が溶け出して歯を溶かし、アルカリ性になるとミネラル分が沈着して歯石が増えるようになります。

どちらかに一方的に傾いてしまうと問題が起こりますが、時間とともに唾液が自然に中和してくれます。さらに酸性状態から中性に戻ろうとする場合には溶けた歯の再生が行なわれます。ちなみにエナメル質が溶けるのは、pH5.5以下がおおよその目安といわれています。

酸性で歯が溶けるといっても1日単位では歯の表面がわずかに脱灰される程度。全く心配はいりません。しかし長期間に渡って中性に戻れないような状態が続くと、歯の表面が酸で徐々に溶かされてしまう酸蝕症になります。酸蝕症はプラークが付着していなくても歯が溶けてしまう状態なのです。

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