Dr.ジョージ・ボーゲン セミナー

18日 福岡にてDr.ジョージ・ボーゲン イブニングセミナーを受講してきました。19時~22時までの夜のセミナーです。ロサンゼルス開業の清水藤太先生とジョージ・ボーゲン先生のコラボセミナーです。お二人とも超有名な歯内療法専門医の先生です。

清水先生からはエンドモーターについてと救急時の歯内療法の適切な対応をジョージ・ボーゲン先生からはMTAを使用した間接・直接覆罩法やリヴァスキュラリゼイション等の歯髄保存方法の最先端を学ぶことが出来ました。

英語な苦手な私にも清水先生が全翻訳していただいたので感謝です。ジョージ・ボーゲン先生の症例は通常、抜髄治療になるような状態でも歯髄保存療法をし、長期的な良好な症例は圧巻です。一昔は水酸化カルシウムや直接充填法・3Mix等がありましたが現在はMTAが予後が良いようです。(このあたりの材料的な比較は有意差がないとう言われている学者もいます)ただ、闇雲に薬剤を充填するのではなく適切な処置があって初めて予後が良い治療が出来るようです。私も患者さんの同意のものMTAを使用しますが予後が安定している事も多いと感じています。福岡まで行って勉強した意味がありました。

 

《限られた時間・限られた器材で行う訪問診療における義歯修理のコツ》

《限られた時間・限られた器材で行う訪問診療における義歯修理のコツ》 竹前健彦 著 医歯薬出版

義歯好きにはたまらない本が出ました。何気なく注文した本ですが面白くて1日で最後まで読んでしまいました。けして訪問診療だけでなく普段の保険診療にも十分役立てることの出来る内容となっています。ところどころにエビデンス的な内容が書かれていますがそれより竹前先生の長い臨床経験から得られて短時間に効果的な義歯の調整・修理法が書かれています。まさに《コツ》です!総義歯に始まり、パーシャルデンチャーまで実にわかりやすく書かれています。ところどころ そうだよねぇ~・なるほど~!的な内容が盛り沢山です。竹前先生が往診で早く患者さんに食べられるようにすることが命を救うこととを考え懸命に治療している姿が浮かびます。普段の義歯調整治療でつまずいたり、新製まで6ヶ月待てないときは答えがあるかもしれません。私の中で久々のおすすめ本です。88ページの厚い本ではありませんが内容はかなり濃いと思います。ただ残念なのが2色刷りの本ですので写真が鮮明ではなくカラーでみたかったです。パート2に期待です。

診断学・エンド 2日間集中セミナー

5日6日と2日間 札幌で宮下裕志先生の《診断学・エンド 2日間集中セミナー》を受講してきました。宮下先生はEPSDCを主催されておりイエテボリ大学の歯周病・歯内療法の専門医の先生です。宮下先生のセミナーや著書は読んだことがありましたが今回札幌で2日間コースが開催されたので楽しみに受講してきました。

内容はスバリ診断学です。2日間の殆どがこの診断学の時間に費やされました。エンドの勉強を期待した先生には少し残念だったかのしれませんね。私にとってはその診断学が大変興味があり、普段の診療ではその診断が適切のできることにより治療方針がきまり患者さんにも説明が出来ます。ですがすべての症例で適切な診断は難しいのですが幾つかの疑いを持ちながら治療をすることは良くあることです。歯原生なのか?非歯原生なのか?原因は歯周か?エンドか?原因の歯は?といろいろです。特に保険診療はスピードが求められますので診断は大切な内容になります。経験は確かに大きなファクターとなると思いますが知識と視野の広さが診断に役立つことはよくあります。1本でも大切な歯ですので適切な診断→治療が患者さんの幸せにつながると思います。

北日本口腔インプラント研究会 公開講座

7月23日 (日)札幌で北日本口腔インプラント研究会主催の公開講座が開催されました。講師は 東京都開業の殿塚量平先生です。演題は『歯周外科処置における歯肉ラインをコントロールする方法』です。前半は歯周基本治療の大切さ、後半はインプラント治療を含む歯周管理について教えていただきました。素晴らしい症例が多く驚愕する内容でしたがその過程には幾つもの先生の努力と経験が裏付けられた内容でした。1日のセミナーでは足りない内容でしたのでまた殿塚先生の講義を受講したいと感じた充実した内容でした。