日本歯科大学校友会岩見沢支部 特別講演会

2日(金)診療後岩見沢で今年、日本歯科大学口腔外科教授を退官された又賀 泉先生をお呼びして特別講演会が行われました。

今回、薬物性顎骨壊死について講演をしていただきました。骨粗鬆症治療薬のBP製剤を投薬されていますと顎骨壊死の可能性があります。2003年に紹介されてから年々顎骨壊死患者が日本でも増えてきているそうです。投薬患者のすべての方が発症する訳ではなくその可能性は注射薬と錠剤では、注射薬の方が発症率が高く0.8~12%、錠剤で0.01~0.04%程度と言われており、アメリカと日本ではコンセンサスの違いがあったりとまだまだ研究が進んでいるところのようです。ポジションペーパーも3年程度で改正されているようです。しかし、BP製剤の利点も多くあり、医科と歯科との医療連携が大切であることを教えていただきました。

最後に校友会一同と又賀先生との記念写真です。

《患者さんに喜ばれる下顎総義歯の吸着を成功させるポイント》

5月28日札幌で行われた《患者さんに喜ばれる下顎総義歯の吸着を成功させるポイント》講習会に参加してきました。講師は山崎 史晃先生です。

山崎先生は吸着義歯で有名な阿部二郎先生の門下生の一人です。今回、先生が日頃行われている総義歯治療を中心に紹介していただきました。私にとっては、先生が吸着義歯を作成しながら慣れによりチェックが甘くなってしまいエラーの出やすいポイントなど私も経験しており勉強になりました。また、吸着が良くても顎間関係のエラーが問題で噛める義歯にならないことも教えていただきました。一般的に高齢社会に突入に顎堤吸収が強い患者さんも珍しくありません。そのような患者に対し色々なオプションが有ることが解決につながることもあります。頭の中の引き出しの多さが臨床には役立つことも多いです。他人の診療を勉強し自分の診療に活かすためにも普段の勉強が役立ちます。

歯みがき剤のフッ化物濃度の上限拡大を承認! 

う蝕予防を目的としたフッ化物を含む歯みがき剤は日本においては90%以上、米国においては95%以上のシェアを占めている。

フッ化物配合の歯みがき剤が社会に浸透しているなかで、その濃度についての問題提起がなされてきた。その背景には、欧米では1,000ppm〜1,500ppmの薬用歯みがき剤が一般的であるなか、日本においては上限が1,000ppmに設定されていたことがある。

ここにおいて2017年3月、歯みがき剤のフッ化物濃度についての大きな承認が厚生労働省によって下された。

それによると、これまで薬用歯みがき剤におけるフッ化物の配合量は1,000ppm以下とするように定められていたが、その上限が1,500ppmまで引き上げられたという。

今回の承認を受け、歯みがき剤メーカー各社から1,000ppm〜1,500ppmの高濃度フッ化物配合の歯みがき剤が発売されることになる。

高濃度のフッ化物配合薬用歯みがきが販売されるにあたり、その注意表示として

① 「6歳未満の子供への使用は控える」旨を表示する

② 「6歳未満の子供の手の届かない所に保管する」旨を表示する

③  濃度を直接容器などに記載する

④  内容物が10g以下の場合、②を省略することができる

などの基準が設けられる。

厚生労働省の生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルス においては、歯みがき剤のフッ化物の濃度について以下の推奨がなされている。

推奨は国により異なり、例えばフィンランドにおいては第 1 乳臼歯が萌出したら 1,000ppm の歯磨剤を豆粒大で使用する。一方、オランダでは 2 歳までは 1日 1回、2 歳からは 1日 2回のペースでの500ppmの歯みがき剤の使用を推奨をしている。欧州小児歯科学会では、6ヵ月から 2 歳未満は 500ppm を 1 日 2 回、豆粒大での使用を推奨している。それでは、日本において新しく導入される 1,000ppm〜1,500ppm の薬用歯みがき剤については、どのように取り扱うべきなのであろうか?例えば、イギリスにおいては、3 ~ 6 歳では 1,350 ~ 1,500ppm の薬用歯みがき剤の使用が推奨されている。e-ヘルスや各学会がガイドラインを出すまでは、「6歳未満の子供への使用は控える」という表示に従って使用することが望ましいのかもしれない。(インターネットニュウースより)

*私はフッ素による虫歯予防は大変効果的と考えていますが、歯磨き(歯ブラシ+フロス)はきちんとすることが一番大切で、それにフッ素効果をプラスすることがお口の健康を保つには大切と考えています(三嶋直之)

 

北日本口腔インプラント研究会主催 認定講習会 5月コース

北日本口腔インプラント研究会主催 日本口腔インプラント学会認定講習会 5月コースが13日14日と札幌で開催されました。

13日 講師はインプラント専門医 柳先生・インプラント専門医 尾崎先生・インプラント指導医 三嶋先生が講義

14日 講師は日本歯科大学教授 代居先生・インプラント専門医 富田先生が講義をされました。