誤嚥防止の長崎カステラ考案中!

飲食物などをのみ込む際に誤って気管に入ってしまう誤嚥により、肺炎や窒息を起こす危険性がある「嚥下障害」。原因は加齢、脳梗塞や認知症などさまざまだ。「嚥下障害がある人でも、安心してカステラを食べてほしい」-。そんな願いを実現するため、長崎県内の医療関係者らがプロジェクトチームを結成し、議論を重ねている。

長崎市内の特別養護老人ホーム。のみ込みに不安を抱える患者さんの診察に家族や介護士、看護師、栄養士、ケアマネジャーらが立ち合い、必要なケアなど情報を共有。内視鏡で食道を確認し、誤嚥が起こりやすい状況や適した食事などを判断した。長崎大学病院特殊歯科総合治療部の三串伸哉さん(38)は「窒息で亡くなる人は全国で毎年4千人以上いるが、嚥下障害のことはあまり知られていない」と語る。

カステラプロジェクトのきっかけは昨年夏、三串さんが何げなく読んだ介護福祉士の国家試験の過去問だった。設問「次の食品の内、嚥下障害のある高齢者にとって最も注意が必要なものは」-の選択肢は、(1)豆腐のあんかけ(2)煮こごり(3)バナナペースト(4)カステラ(5)アイスクリーム。正解はカステラで、「口の中の唾液だけでは十分に軟らかくできないことがあるため」というのが理由だ。

「せっかくの長崎名物なのに。誰もが食べられるカステラを作れないか」。昨年11月、医療関係者の勉強会で提案すると、有志が賛同。1月、初会合が実現した。今月あった2度目の会合には、現役パティシエや管理栄養士、障害者福祉施設の菓子製造担当者、大学生らも参加した。

「カステラのスポンジ生地の中に、とろみがある食材を入れたらどうか」「食べやすさだけではなく、味も大切」。パンやビスケットなどのパサパサしたものや、餅や団子などのベタベタしたもの、お茶、水などのさらっとした液体はのみ込みにくいとされており、どの程度の軟らかさにするかなど意見を交わした。年内完成を目指す。

三串さんは、プロジェクトを通して嚥下障害について広く知ってもらいたいと考えている。(インターネットニュースより)

*カステラの概念が変わるかもしれません。老若男女関わらずカステラを食べれる環境は素晴らしいですね!(三嶋直之)

 

日本口腔インプラント学会認定講習会4月コース

8・9日と北日本口腔インプラント研究会主催 日本口腔インプラント学会に認定講習会4月コースが行われました。このコースは11月まで続く長期コースです。

日本口腔インプラント学会認定専門医取得時に必ず受講しなければなりません。

8日 北日本口腔インプラント研究会 三嶋顕先生、9日 北海道大学口腔外科 鄭漢忠教授・インプラント学会専門医 富田達洋先生です。

The meeting for bone substitutes

4月2日 札幌で行われたセミナー『The meeting for bone substitutes』を理事長ともに受講してきました。インプラント治療を行うにあたり、骨量があることが必要条件となります。しかし、現実は抜歯部位や歯周病により骨吸収が進み、理想的な骨量がないことが多いです。そこで人工骨等の骨補填材を使用し、骨量をコントロール必要があります。その、骨補填材の勉強会でした。何がベストなのかは答えはありませんが症例ごとに何をコントロールしたいかを考えチョイスする必要があります。そのためにも自分が使用している骨補填材の長所・短所を把握する必要があると思います。

SEC1-0 書き留め(2017年版)

SEC1-0について問い合わせがありましたので私の分かる範囲で書き留めます。(昔のブログと重複する内容です)

コントラですが、ナカニシのVM-Yもしくは カボのイントラヘッド L3Y エンド(3LDSY)の2種類が現在 日本で購入出来るかと思います。ナカニシ製は無注水ですので価格は高いですが注水機能のあるカボをおすすめします。

回転数は15000~20000回転の激高回転で使用します、マニュアルには最大4000回転と書かれていますが無視です(笑)

ファイルはKファイルは#8・10・15の3種類のみ、長さは21・25・28ミリを用意しておけば足りるかと(犬歯などは31ミリが必要な事も時々あると思います) 私はマニーのファイルを使用していますがコントラに装着出来ればどこのメーカーも可能かと思いますが過去にコントラに入らないメーカーも有りました。もちろんファイルは滅菌した、新品ファイルが必要です。特に#8は新品が良いと思います。

使用方法として天蓋除去後、注水下で#8Kファイルで穿通を狙います(下手に他の道具で根管口を広げたりしません。プレカーブも特に必要ありません)。穿痛が出来れば根管外側を削合するように上下運動します。コントラ自体が0.4ミリ幅で上下運動していますので手の動きはゆっくりで構いません。ファイルは根管から出さずに上下運動です。穿通の感覚(抜ける感じ)は慣れてくると手に感じますが不安な場合は、メーターで確認してください。根尖から2ミリ程度出す感じです。私の場合は#8で穿通の感覚があればEMRでアペックスまでの距離を測り、そこから1.0ミリ引いた距離を作業長として作業長から2~3ミリ根尖からだして#8・10・15と拡大して行きます。(#15で穿通が不可の場合はもどって#8・10で再穿通を試みます。)#15以降は作業長をもう一度図り(根管が直線化し長さが変わることもありますので)順次作業長で拡大していきます(拡大に関しては前にも書きましたが人それぞれのニッケルチタンファイルでの拡大で良いと思いますが、抜髄なら6テーパー #35もしくは#40を目標とします。感染根管治療はケースバイケースだと思います。ステンレスファイルでの拡大は#15までです。

*抜髄・感染根管治療ともに麻酔下での治療をおすすめします。根尖から数ミリ出してのグライドパスになりますので疼痛が伴う場合があります。

穿通が確実であれば根管治療の予後に大きく影響すると考えています。患者さんには使用する前にブンブン振動があることを告げてからの方が良いと思います。また模型や抜去歯等で練習してからの方が良いと思います。穿通のコツはファイルを回転させないことです!その意味でSEC1-0が優れている器具だと感じています。