Kybiteシステムセミナー

26日東京日本橋 土屋歯科医院で行われた《Kybiteシステムセミナー》を受講してきました。講師は村岡秀明先生や塩田博文先生のセミナーアシスタントで活躍されている土屋公義先生です。

去年は土屋先生のDVDの発売もあり現在、注目をされている治療法です。私は去年セミナーを受講し今回は実習コースを受講してきました。

Kybiteシステムは塩田博文先生考案の軟化パラフィン臼歯部咬合法を天然歯における咬合採得に取り入れ顎関節症や咬合の違和感・不具合等の治療に応用している治療法です。義歯治療では軟パラ法は応用していたのですが、天然歯での応用も勉強したく今回参加させていただきました。

受講生相互実習を行い、簡易ステントをつくり、体幹の安定度を1本足の下駄で確認したり楽しい時間を過ごせました。また、土屋先生の人柄かと思いますがどんな質問を丁寧にお答えしていただき大変勉強になりました。

臨床を10年以上していますと咬合の重要性は思い知らされます。特に義歯に関しては極論かもしれませんが咬合(バイト)が命であり、これ以外には成功はないとすら感じています。その重要な咬合は残念ながら口腔内では判断(判定)できない事を自覚することから義歯治療が始まるような気がします。

世界初の歯周病のワクチンが開発されました!?

メルボルン大学の研究チームは、過去15年間にわたる研究の成果として、世界初の歯科治療用ワクチンを開発したとNPJ Vaccines誌にて発表した。
ワクチンは事前に接種することにより、体内にあらかじめウイルスや細菌などの病原体に対する免疫を作り出し、病気に罹患しにくくする目的で使用される。今回開発されたとワクチンは、代表的な歯周病原菌であるP. gingivalisが生産する酵素を利用して免疫反応を引き起こす。ワクチンの摂取により免疫反応が引き起こされることで抗体が生み出され、その抗体が病原菌の破壊的な毒素を中和するという。
オーストラリアにおいても成人における歯周病の罹患率は高く、その全身健康に及ぼす影響が社会的に問題視されている。研究に携わったReynolds教授は、「現在、歯周病は歯周病専門医によるクリーニングにより治療されており、しばしば外科処置や抗生物質投与も行われる。これらの方法は有効だが、多くの症例において、プラーク内において細菌叢が再形成され歯周病は進行し続ける。我々は、このワクチンが多くの人々のQOLを高めることに貢献するのではないかと大いに期待している。」などと述べている。
早ければ2018年には、歯周病専門医による治験が開始されるという。(インターネットニュースより)

*期待大ですね!!(三嶋直之)

 

☆アルツハイマー治療薬を使って歯を再生させることに成功!

虫歯の治療のため歯を削ると、通常、削った部分が完全に再生されないので人工の詰め物を入れることになります。しかし、キングス・カレッジ・ロンドンの研究者らによって発表された内容によると、アルツハイマーの治療薬を利用して、虫歯などによってダメージを受けた歯を再生させることに成功したとのことです。

 

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☆旧義歯を用いた総義歯治療の実際

22日は東京 新宿で行われたセミナー《旧義歯を用いた総義歯治療の実際》を受講してきました。講師は九州で開業されている河原英雄先生と顎咬合学会理事長 上濱 正先生です。

河原先生は現在75歳ですがバリバリの現役の歯科医師でとても著名な先生です。私は初めて河原先生の講義を受講しましたが高齢とは思えないエネルギッシュなセミナーでした。

前のブログにも書きましたが義歯治療(特に総義歯治療)での水平的咬合採得の適否は義歯治療において最重要項目で、そのエラーは致命傷になりかねません。河原先生は旧義歯をリマウント法により日本人の食生活に適した前歯でも噛める義歯に短時間で治療してしまいます。この前歯でも噛める義歯は単なる食生活の向上だけでなく、認知症・体力低下・歩行障害等の全身的な障害も改善に向かわす力があります。もちろん特別な薬や魔法をかける訳ではありません。ただ、義歯でご飯が食べれれるようにするだけです。その内容のスライドは感動をする内容となっていました。また、そのリマウント法も歯科医師であれば習得しやすいシンプルな方法になっています。1時間あれば治療は可能ではないでしょうか?私も診療に取り入れているのですが是非 河原先生から直接指導していただきたくて参加してきました。受講する意味のある素晴らしい内容でした。もちろん鍛錬は必要ですが河原先生から学んだ事を忠実に行い 自己流にアレンジしないことが近道のようです。