『歯科医師のための“最強”の超音波スケーラー論!』

11日は今年から山の日(祝日』でした。朝から札幌で行われた『歯科医師のための“最強”の超音波スケーラー論!』を受講してきました。講師はスウェーデン認定歯周病専門医の
大野純一先生(群馬県開業)です。s-IMG_1426

歯科医師向けの超音波セミナーを開催しているのは多分大野先生だけではないでしょうか?!超音波スケーラーは我々歯科医師であれば1日数回は必ず使用する道具ではないでしょうか?私だけですか?(笑)除石はもちろんのこと仮封剤の除去、セメントの除去、プラークコントロール、イリゲーション等様々な使用方法があると思います。今回の超音波スケーラーは他の超音波スケーラーとは違い、スケーラーはの先が楕円運動しており、歯面を傷つけないで除石やルートプレーニング・根面デブライトメントができるそうです。チップも写真のように長く特殊な形態をしています。また、チップの寿命も長く数年単位で使用可とのこと、コストパフォーマンスも良さそうです。

午前中は講義を中心に午後は実習を中心に受講してきました。午後の実習ではうずらの卵の表面を超音波スケーラーのみで割らずに綺麗にしてみました。今まで実習で卵を割った方は0人だそうです!

たまの祝日にライトなセミナーを受講してリフレッシュ出来ました。ちなみにこの超音波スケーラーを購入予定です(笑)

 

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インプラント学会認定講習会 8月コース

6日7日は 北日本口腔インプラント研究会主催 日本口腔インプラント学会認定講習会8月コースが開催されました。

6日は日本口腔インプラント学会専門医 柳智哉先生と高橋徹次先生。7日は北日本口腔インプラント研究会 副会長 永山正人先生でした。

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なぜきちんと歯を磨けない人が多いのか?

歯周病で受診する患者さんの中には、ほとんど歯を磨いたことがなくて、歯周病になったのは当然の結果という人がいます。その一方で、「毎日歯を磨いていたのに……」と、歯周病になったことが納得できない人もいます。しかし、きちんと歯を磨いていると主張する患者さんの清掃状態を染め出し剤でチェックしてみると、真っ赤になるケースがほとんど。これはきちんとプラーク(歯垢)が落ちていない証拠、つまり磨き方が間違っているのです。

ブラッシングの最大の目的は、うがいでは取り除けないプラークを取り除くこと。歯科医師は「歯肉をマッサージするつもりで歯ブラシを当ててください」と指導することがありますが、これはマッサージが主な目的というわけではなく、歯と歯肉の両方に歯ブラシを当てるイメージを持ってもらいたいから。

日本人は一般的にどのようなブラッシングをしているのでしょうか。10~60代の全国の男女1200人に調査したところ、ブラッシングの頻度は、76%の人が1日に2回以上、1回あたりの歯を磨く平均時間は1~3分でした(「歯に関する調査(2015年)」ライフメディア リサーチバンク調べ)。

患者さんから「ブラッシングは毎食後にしたほうがいいんですよね?」と、よく聞かれます。毎食後ブラッシングができれば理想的ですが、1日3回短時間サッとやるよりも1日1回でいいからしっかり時間をかけて磨いたほうが歯周病には効果的です。

では、「ていねいなブラッシング」とは、どのようなブラッシングでしょうか? 実はこの「ていねい」のイメージは人によってかなり違いがあります。たとえば、3分間のブラッシングを「ていねいすぎる」と感じる人がいる一方で、「3分では短すぎて全然磨けていない」という人もいます。

わかりやすいように「時間」で示すなら、最低約10分が目安。長いと感じるかもしれませんが、一般に歯は全部で28本ですから、1本あたり20秒ほど。1本1本をていねいに磨くには、この程度の時間は必要です。

ただし、歯ブラシが磨くべきところにきちんと当たっていなければ、10分磨こうと20分磨こうと意味がありません。「正しく磨くこと」が大事です。 続きを読む

実は歯と歯の間をキレイにする「デンタルフロス」の効果には医学的な裏付けがなかったことが判明?!

普段のブラッシング(歯ミガキ)に加え、細い糸状の「デンタルフロス」を使って、歯の表面に残ったプラークや歯と歯の間に残った食べかすを除去することが推奨されています。これはアメリカでも同様で、政府機関からも推奨されているのですが、実はその効果には医学的な裏付けがないままだったことが明らかになりました。

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デンタルフロスや歯間ブラシを使ったことがある人ならば、きっとその効果は実感できていると思われるのですが、これを裏付ける根拠が存在していないというところは意外といえます。このことが発覚したのは、AP通信がフロスの使用(フロッシング)を推奨している政府機関にその根拠を確認したことがきっかけでした。 続きを読む