《インプラントYEAR BOOK 2016》に掲載

 今月発売のザ・クインテッセンス別冊の《インプラントYEAR BOOK 2016》の一部 ミューワンインプラントについて執筆させていただきました。(クインテッセンス出版)
 執筆には色々な方にご協力していただきやっと出来上がった行った感じです。内容はともかく私なりに頑張らせていただきました。お時間があればご覧になってみてください。
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第25回口腔インプラント専門医臨床技術向上講習会

27日は東京の東京歯科大学で行われた『第25回口腔インプラント専門医臨床技術向上講習会』に参加してきました。私も未熟ですがインプラント専門医なもので受講してきました。今回のテーマは『高齢者とインプラント』。現在、超高齢社会の日本では歯科医療を受けるとき様々な全身疾患やインプラント治療後に高齢になり口腔ケアが難しくなってきた場合の対応等が問題になっています。歯科医師もお口の病気だけの専門的な智識だけでなく全身的な患者さんの把握が早急に必要な時代になっています。特に有病者の方は様々な薬をのんでおり、その副作用や相互作用にも気をつけなければなりません。新薬も毎年のように出ており、さらに気をつけなければなりません。特に骨粗しょう症に使用されるBP製剤はお口の中での外科的な治療の禁忌となっています。まだまだ、休薬期間に対するエビデンスも乏しいようです。

今回、全国から180名近いインプラント専門が集い1日中勉強してきました。新たな知識や再確認の内容を習得でき大変有意義な一日でした。

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《歯髄細胞バンク研修会》

12日 夕方から札幌で《歯髄細胞バンク研修会》を受講してきました。この事業のシステムは患者さんから抜いた乳歯(20歳まで)から神経(歯髄)を取り出し、培養し、今後更なる発展が期待させる再生医療に役立てるシステムです。通常、破棄してしまう歯を有効利用する方法ですね。歯髄から幹細胞を培養する方法が、様々な点で有利ということです。細胞増殖の点や脳梗塞・血管障害・深い虫歯等に今後利用可能になるそうです。脊髄損傷の方に、親知らずから採取した歯髄を培養し幹細胞をつくり患者に移植することにより今までは治療不可能な状態が軽いキャッチボールが出来るまで回復した事例もあるそうです。(他の幹細胞では効果がなかったそうです)。また、神経を抜いた歯に幹細胞を移植して歯髄を再生する研究も行われているそうです(様々な条件が必要かと思いますが・・。もちろん感染した歯は不可能かと思いますが・・・?)

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現在、インプラント治療は乳歯・永久歯に次ぐ第三の歯とも言われていますが、第四の歯として再生医療が身近になる時代が来ているのかもしれません。大きく期待したいところです。

 

歯周炎は心筋梗塞のリスクを上げる?

細菌感染により歯の周囲に炎症が起きる歯周炎。この状態が続くと、心筋梗塞等の原因になる可能性があると言われていますスウェーデンの研究チームが歯周炎と心筋梗塞の関連を検証しました。

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心筋梗塞や動脈硬化症の患者さんは口腔状態がよくない傾向があります。そこで、歯周病と循環器疾患との関連が注目され多く研究されています。

研究チームは、はじめて心筋梗塞になった人805人と心筋梗塞の経験がない人805人を対象に、パノラマX線検査を含む歯科検査を行ない、歯周炎の頻度を調べました。統計解析により歯周炎と心筋梗塞の関連について検証しました。(75歳未満の805人が対象)

心筋梗塞になった人の43%に歯周炎があったことに対して、心筋梗塞がない人では33%で、心筋梗塞がある人のほうが多く歯周炎が見つかりました。(歯周炎は、心筋梗塞患者(43%)で対照群(33%)よりも多かった(P<0.001)。)

計算上、喫煙習慣や糖尿病等の影響を考慮して調整した後でも、歯周炎がある人の心筋梗塞リスクは高いという結果でした。

歯周病が心筋梗塞と関連する可能性がある、ということは長く言われており、今回の検証で、その根拠が加わりました。ただし、どのようにして歯周病が心筋梗塞をひきおこすかという因果関係についてはまだはっきりと分かっていません。ともあれ歯周病をきちんと治療することは、口内以外の病気予防の意味もあるのかもしれません。

◆参照文献:Periodontitis Increases the Risk of a First Myocardial Infarction: A Report From the PAROKRANK Study.Circulation. 2016 Feb 9.

*昔から歯周病と心筋梗塞の関係は言われていましたがより関係性が証明されましたね!お口も全身の一部であることがよくわかります。三嶋直之