SEC1-0について問い合わせがありましたので私の分かる範囲で書き留めます。(昔のブログと重複する内容です)
コントラですが、ナカニシのVM-Yもしくは カボのイントラヘッド L3Y エンド(3LDSY)の2種類が現在 日本で購入出来るかと思います。ナカニシ製は無注水ですので価格は高いですが注水機能のあるカボをおすすめします。
回転数は15000~20000回転の激高回転で使用します、マニュアルには最大4000回転と書かれていますが無視です(笑)
ファイルはKファイルは#8・10・15の3種類のみ、長さは21・25・28ミリを用意しておけば足りるかと(犬歯などは31ミリが必要な事も時々あると思います) 私はマニーのファイルを使用していますがコントラに装着出来ればどこのメーカーも可能かと思いますが過去にコントラに入らないメーカーも有りました。もちろんファイルは滅菌した、新品ファイルが必要です。特に#8は新品が良いと思います。
使用方法として天蓋除去後、注水下で#8Kファイルで穿通を狙います(下手に他の道具で根管口を広げたりしません。プレカーブも特に必要ありません)。穿痛が出来れば根管外側を削合するように上下運動します。コントラ自体が0.4ミリ幅で上下運動していますので手の動きはゆっくりで構いません。ファイルは根管から出さずに上下運動です。穿通の感覚(抜ける感じ)は慣れてくると手に感じますが不安な場合は、メーターで確認してください。根尖から2ミリ程度出す感じです。私の場合は#8で穿通の感覚があればEMRでアペックスまでの距離を測り、そこから1.0ミリ引いた距離を作業長として作業長から2~3ミリ根尖からだして#8・10・15と拡大して行きます。(#15で穿通が不可の場合はもどって#8・10で再穿通を試みます。)#15以降は作業長をもう一度図り(根管が直線化し長さが変わることもありますので)順次作業長で拡大していきます(拡大に関しては前にも書きましたが人それぞれのニッケルチタンファイルでの拡大で良いと思いますが、抜髄なら6テーパー #35もしくは#40を目標とします。感染根管治療はケースバイケースだと思います。ステンレスファイルでの拡大は#15までです。
*抜髄・感染根管治療ともに麻酔下での治療をおすすめします。根尖から数ミリ出してのグライドパスになりますので疼痛が伴う場合があります。
穿通が確実であれば根管治療の予後に大きく影響すると考えています。患者さんには使用する前にブンブン振動があることを告げてからの方が良いと思います。また模型や抜去歯等で練習してからの方が良いと思います。穿通のコツはファイルを回転させないことです!その意味でSEC1-0が優れている器具だと感じています。