大雪注意(>_

今年の岩見沢は例年になく大雪です(>_<)

例年は12月までに大雪かもしくはお正月過ぎてから大雪の事が多いのですが(どちらにしても岩見沢は豪雪地帯ですが・・・)

今年は12月も大雪で1月になっても大雪が続いております。1年通して積雪量は毎年同じぐらいですが、今年は新記録を作りそうです。

雪は嫌いではないのですが、予約をされた患者さんがかわいそうです(*_*)交通機関が麻痺してしまったり、雪のために足止めになってしまい家から出られなくなってしまい大変な状態です。特に高齢者の方にはかなり堪えるのではないでしょうか?

来週は、東京に講習会ですので飛行機が飛べば良いのですが・・・

《再根管治療を極める》


《再根管治療を極める 根管治療の精度を向上させる専門医からのアドバイス》 クインテッセンス出版 牛窪敏博 編著
歯内療法の専門書です。特に再根管治療(感染根管治療)を中心に書かれています。
現在の歯科治療は、歯髄(神経)をいかに保存するか?もしくは保存する治療方法は?という考えが中心にあり、抜髄(神経を抜く)治療は減ってきているのではないでしょうか?そのためか、根の治療と言えば感染根管治療が多いのではないでしょうか?!
感染根管治療は、根尖の破壊・歯への感染の大きさ・歯の欠損の大きさ・根尖病巣の大きさ等、予後が悪いと言われています。感染根管を100%治せると言われる先生がいるならば私は信じられません!
しかし、予後が悪いからといって、気を抜いてはいけません、基本を守って治療をすることにより確実に治療効果が上がると思います。
今日も、下顎第一大臼歯の近心根に破折ファイルがあり、拡大鏡レベルの治療を行い、時間はかかりましたが除去することが出来ました。破折ファイルは1mm程度のものでしたが、肉眼では不可能の治療かと思われます。
この本は、アメリカ式歯内療法の専門医である先生が中心になり書かれており1つずつの手順を注意事項を交えて書かれており、その理由をエビデンスレベルで論文を引用しながら解説してあります。
これからの専門書は、「私はこんな感じで治療している!」と書いてもその理由を、論文を引用した解説が必要になってきています。サイエンスにはこのエビデンスが必要なのです。その点で言えば、この本は各ステップを確認しやすいので大変勉強になります。
ただ、症例が少ないのでこの考え元に症例集やDVDを観てみたいものです。
根管治療の一つのコツとして歯をどれだけ頭の中で3D化して診査・診断・治療が出来るか重要だと思います。
共同執筆の石井宏先生の講習会を今年受講予定ですので、その予習のためにも購入してみました 🙂

《写真でマスターするきちんと確実にできる全部床義歯の印象》


《写真でマスターするきちんと確実にできる全部床義歯の印象》 水口俊介・飼馬祥頼 著 ヒョーロン出版
この本は総義歯の印象のみに特化した内容です。技術書的な感じです
アルジネートによる概形印象後、個人トレーの作成法、コンパウンドを使用し精密印象そして石膏を流すまでの一連の流れをぱらぱら漫画のように写真を中心に構成されています。
私は総義歯臨床で現在コンパウンドを使用していません。(一部、吸着させるために似た材質は使用しますが・・・)コンパウンドを使いこなすにはかなりの技術と経験が必要な気がします。
私にとっては、第1章の解剖学的ランドマーカーの部分が勉強になりました。絵ではなくほとんどが写真ですのでとても臨床的でわかりやすかったです。また、普段印象にコンパウンドを使用している先生には勉強になるのではないでしょうか?!
題名のごとく印象採得までの内容ですので、咬合採得や咬合に関する項目はありません!このスタイルをまま続編があるとかなりわかりやすいと思います。今後の続編に期待です。

《DVDで見る村岡秀明の総義歯咬合調整》


正月早々にレビューです 😉
《デンタルDVDシリーズ4 DVDで見る村岡秀明の総義歯咬合調整》デンタルダイヤモンド 村岡秀明先生 
このDVDは2002年発売で約10年前に発売された物です。私も北海道に戻ってきた辺りにデンタルショーで購入したのを覚えています。自分の部屋を掃除していて出てきましたので見直してみました(笑)
村岡秀明先生の義歯診療を4症例についてライブで紹介しています。先生の普段やっている診療スタイルがガンガン伝わります。その中には、患者さんとのコミュニケーションも入っており、義歯のDVDですが、その点も大変参考になります。
義歯の咬合調整も現在でも大変参考になる内容で、リンガライズドオクルージョンを中心に解説があります。最後の症例は私もよく行う、リマウントによる咬合調整です。
現在は、コピーデンチャーで有名な村岡秀明先生の10年前が観ることが出来ますよ!
一回の治療で時間的にも技術的のもすべて治療することは保険治療では難しいこともあります。義歯治療はポイントを押さえ、少しでも患者さんが来たときよりも改善することを目標に治療すると良いと思います。
私は専門書等はすべて捨てずに残してあります(その分、部屋中専門書だらけですが・・・・)
このDVDのように数年後にもう一度見直すと,その時は気がつかない事が現在になって気がつき勉強になることも多いです。
近年の歯科診療に劇的な変化はありません!基礎的なことを確実に行うことが成功の近道ではないでしょうか?!