『水平的顎位の私なりの考察』

これからの内容は歯科医療従事者しか意味がわからないことをご了承ください。

普段の診療で水平的な顎位についての悩むことがあります。特に義歯製作についてですがその中でもより顕著にエラーが出やすいのがフルデンチャーだと考えています。

水平的な顎位の前に垂直的な顎位については、ある程度の幅(3~5ミリ程度)があると思います。同一患者でも垂直的顎位は作るたびに数ミリの変化があり、水平的顎位には幅があり 数ミリの違いは許容範囲であると思います。低いバイトは本来のバイトに戻したり、高齢者であればあえて低いバイトで作成する事もあるでしょう。しかし、水平的な顎位はほぼ許容範囲は狭く、ピッタと合っていないと噛めない義歯になることが多いと思います。その精度は総義歯印象よりシビアではないでしょうか?。

義歯治療において、水平的な顎位の決定法としてゴシックアーチ法やワックスバイト法等が主ではないでしょうか。また、ゴシックアーチも筆記版を上下・口腔内外と様々あり。コンピューターを使用した解析法もあると思います。ワックスではパラフィンワックス・アル-ワックス・スティッキーワックス等の熱可塑性のワックスを使用する先生も多いと思います。どの方法でも適切な水平的な顎位が採得できれば良いわけで手技の違いであり絶対的な材料・方法ははないと思います。咬合採得時の顎位の適否を視覚的に得るのはゴシックアーチしか方法はないと思います。特にタッピングポイントの重要性、タッピングポイントの乱れさによる難易度の判定等はゴシックアーチが有意と考えています。

義歯完成時、明らかなバイトのズレは視覚的に判断できることが多いと思いますが、一見問題のないバイトをしていても患者さん評価が思わしくないことがあります。例えば、咬合紙でのチェックでは両側噛んでいても、患者さんは右では噛めない!と言われる。痛みのところを削って一時的な痛みは軽減するがまた直ぐに痛みが出る、そしてだんだん義歯が小さくなり最初の安定感が失われてくる。食べても物が噛み切れない等の経験は義歯治療のあるあるではないでしょうか?

その理由の一つにフルデンチャーは咬合時に全体が動きますので(もちろん咬合採得時はより動きが大きいと思います)、一見中心位でバランス良く噛んでいるように歯科医師から見て取れて、気が付かず誤診してしまう。そのことが口腔内だけの咬合調整の難しさだと感じています。もちろん、水平的咬合採得のエラーが少ないほど、口腔内咬合調整のみでも調整可能かと思います。私には全症例口腔内調整のみでは不可能です。義歯の名人・達人の方々の成功も水平的顎位に答えがあるのかもしれまん。そこでリマウント法が必要となります。長くなりましたので今回はここまでとさせていただきます。何時になるかわかりませんがつづく・・・・。