私の歯内療法4

久しぶりのこのコーナーですが、この頃また根管拡大方法を変えました。前の方法で特に問題はないのですが、より安全にと言った感じでしょうか?!(穿通 そしてゲーツの流れは変わりません)以下マニアックな内容になります。

NiTiファイルは現在はボルテックスブルーファイル 06テーパー #15~40を使用(以前使用していたレシプロやウェーブワンはもっぱらガッタパーチャ除去用にと考えていましたが超音波の方が早くて折れる心配もないので使用頻度は減っています)根管に負担をかけない方が良しとするならば細いファイルから順々に太いファイルのしたほうがやさしいような・・・。1本ファイル形成は早い、ファイル交換が必要ない等の利点がありますが、すべて術者目線のような・・・。

エンジンがTFアダプティブ用のモーターに変えました!(根管内の拡大時クラック防止のために) 切削能力は通常回転のモーターのほうが良いと思いますが、これでも特に拡大に問題ない感じです。またこのモーターのヘッドが極小なのがオススメです。

清水藤太先生の話では、NiTiファイルの登場で拡大形成が早く・的確になったが根管クラックの問題が出てきているとのこと!そして、超音波洗浄の金属製チップや逆根管形成の金属製チップがクラックを起こしている可能性もあるとのこと、温度や時間・パワーには十分気をつける必要があるようです。私は根管洗浄時は、超音波より洗浄効果が衰えると言われていますがエンドアクチベータを使用して洗浄しています。このエンドアクチベータはチップがプラスチック製ですので根管を傷つける可能性が低くなるようです。金属チップを使用時には根管に触れないように微弱にして洗浄が良いみたいです。ただし、湾曲している根尖付近は根管に金属チップが触れないように当てるのは難しいような・・・。エンドアクチベータのチップは作業長から1ミリ程度アンダーにして私は洗浄しています。根尖から洗浄薬は出したくないので!そして洗浄の専門家?小林千尋先生が話されている根尖部に吸引チップをおいて根管上部から薬液を流し還流させて洗浄する方法と2パターンで徹底洗浄しています。

続きはまた!

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UCLA International Endo Symposium 2日目

8日(2日目)は会場は青山のタカラベルモントで行われました。講師はUCLAの歯内療法専門医のオールスターです。各先生のが1時間ずつレクチャーしていただきました。もちろんすべて英語での講演ですが、清水先生が丁寧に同時通訳していただいたお陰で私のような英語オンチでも理解することが出来ました。

大学の講師の方ですので、少し固いイメージがありましたが、今の世界のスタンダードの歯科大学での歯内療法がわかりました。一人1時間ですので、深いディスカッションはありませんでしたが、清水先生から教えていただいた内容の真髄がUCLAにあるんだなと感じました。今後もこのようなセミナーを続けていただきたいです。(さすがにパイプ椅子での6時間近くの着席はおしりがしびれました(笑))

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UCLA International Endo Symposium 1日目

6日は申し訳ないのですが診療を早退して7日朝からの UCLA International Endo Symposium  を受講してきました。会場は1日目は上野のヨシダです。

今回はロサンゼルスで開業されている歯内療法専門医 清水藤太先生のFBのつながりの先生を中心に募集されていまして、楽しみに参加してきました。講師は1日目は清水藤太先生と東京で歯内療法専門医として開業されている寺内吉継先生です。寺内先生はある先生に曰く世界一根管内破折物除去の上手い先生です。

FBのみのCMでしたがたくさんの先生が参加されており、さすが世界の清水先生だなと感じました。清水先生のセミナーは3回目ですが毎回勉強になることばかりで勉強になります。アンチカーブファイリングを忘れてしていないことがあり、自分の診療を再確認しました。

寺内先生は、書籍等で拝見していましたが講義は初でした。大変、話が面白く1時間の講演では時間が足りなく消化不良な感じをしました。 NiTiファイルの話や診査・診断の話は大変興味深くまた聞きたくなる内容でした。

ランチョンセミナーでは安藤彰啓先生による《痛み》のセミナーは口の痛み原因は歯だけでなく脳腫瘍も原因の一つになるといった深い内容でした。(安藤先生は日本に6人しかいない口腔顔面痛の専門医です)

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