私の歯内療法2

今回は現在の根管拡大についてまとめてみます。あくまでも歯科医師向けです(笑)

前にもブログで書きましたが#15まで穿通が終わってからになります。

#15 Kファイルで穿通後に、ゲーツドリルの出番になります。ピーソリーマは使用しません!ピーソーは面で削合されるため穿孔の原因になりかねません。

ゲーツドリルによる根管拡大領域は根管の1/2~2/3領域です。根尖1/3はニッケルチタンファイルによる拡大です。

ゲーツ 3番→4番→(5番)→2番の順です。5番は根管のサイズによっては使用しないときもあります。長さは28㎜と32㎜を用意しておくと便利だと思います。回転数は800~1000回転ぐらいの設定で、ヒポクロを満たした状態で、1本拡大をしましたら洗浄を繰り返します。3番は根管の半分ぐらい4・5番はその半分ぐらいを拡大していきます。2番のみ根管の半分より少し根尖方向に拡大します。けして根尖までゲーツで拡大しません。ポイントは根管孔を外側に拡大するイメージで拡大し、穿孔に注意が必要です。また、当たり前ですが滅菌したゲーツを使用します。3番のゲーツは慎重に使用し、2番の後に再度3番で確認することもあります。ゲーツの1番は破損の可能性が高いので使用しません。現在のところゲーツが折れた経験はありません)

その後、初めて作業長を決定します。決定法は、根管長測定器(#15 kファイル)によりアペックスから1㎜引いた長さを作業長とします(感染根管の時は2㎜引いた長さを作業長とします)。けして、根管長測定器の0.5や1の数値を基準にしません(理由は参考書等を参考にしてください)

その後、洗浄を繰り返しながらニッケルチタンファイルの使用となります。続きはまた・・・・。

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「What is Suction Denture ?」

「開業医のための実践デンチャーシリーズ4 What is Suction Denture ?」 佐藤勝史 著
下顎総義歯吸着で有名な阿部二郎先生のお弟子さん(?)の佐藤勝史先生の書かれて総義歯の専門書です。
この専門書は書物というよりも写真集に近い作りになっています。文章は最小限の事だけ書かれておりビジュアルで学ぶ形に編集されています。書物として美しい仕上がりになっていると思います。本にも書かれていますが診療中のカンニングペーパーとして活用を考えた上でこの様な編集になったのかもしれません?!
総義歯も下顎総義歯のみの記載で印象を中心に書かれており、上顎義歯について・バイト・排列・重合等の記載がほぼありません。上顎義歯の嘔吐反射の強い方や吸着が難しい場合などが臨床では悩む事もあります。その辺の記載も欲しいところです。阿部二郎先生の理論を簡潔に書かれており、中には物足りないと感じるかもしれません。阿部二郎先生の本を読んでからをオススメします。
症例集等もなく、先生の様々な症例も閲覧してみたいところです。総義歯は、個人差が大きく口腔状況・患者さんの要求度や全身状態の違いが製作に関わることも多いと思います。特に水平的バイトのエラーは致命傷になることがあります。
後半に吸着が得られない時の救済処置が書かれており自分の義歯のチャックポイントになり役立ちます。
あくまでもビジュアルブックとしての専門書と言ったところでしょうか?若い方には最重要項目のみの方が頭に残るのかもしれません!
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Dr.NAOの気まぐれお弁当日記

今日は、診療後札幌で北日本口腔インプラント研究会の理事会が行われました。

その時のお弁当です!大きなトマトとピンクグレープフルーツが入っていました(笑)

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