SSIG 第2回勉強会

10日は午後から移動してSSIG 第2回勉強会に三嶋顯先生と共に受講してきました。講師は札幌開業の玉野 宏一先生です。玉野先生とは去年のラズベガス研修でもご一緒させていただきました。今回は《歯槽頂からのサイナスへのアプローチと大口式エクスパンション》と言う内容でした。

上顎洞まで1ミリの顎骨でもソケットリフトで治療されてるとのことで大変興味深く聞かせていただきました。また、カタログに載っていない材料も教えていただき勉強になりました。大口式エクスパンションはエンジンをほぼ使用しないで特殊な道具を使用してインプラント溝を拡大する道具で抜歯即時インプラントや骨幅の少ない前歯部等に有効に感じました。他社製のモノでも同じコンセプトのモノが発売しています。

玉野先生の人柄が出ているわかりやすセミナーでした。有難うございました。

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《カリエス・ペリオ・力のリスク診断がもたらす質の高い歯科医療と患者満足》

10日 札幌で行われたカボフェアセミナー《カリエス・ペリオ・力のリスク診断がもたらす質の高い歯科医療と患者満足》に参加してきました。去年に続き2回めの受講になります。講師は昨年に続き 大森 有樹先生です。私と同い年ですが大阪SJCDの副会長もされている著名な先生です。

午後から違うセミナー参加のため午前中のみ受講してきましたが。カリエスとペリオの基礎的な話からその病態の原因までをわかりやすく教えていただきました。先生の話の中で歯科医療は対症療法が中心でなぜその病態になったのか?また、その病態を改善する生活習慣等の見直しが必要を教えていただきました。

歯周病のリスクでよく喫煙のことが言われていますが、喫煙で約5倍、受動喫煙(周りに喫煙者がいる場合)で3倍の歯周病になるリスクがあるそうです。勉強になりました。

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第25回口腔インプラント専門医臨床技術向上講習会

27日は東京の東京歯科大学で行われた『第25回口腔インプラント専門医臨床技術向上講習会』に参加してきました。私も未熟ですがインプラント専門医なもので受講してきました。今回のテーマは『高齢者とインプラント』。現在、超高齢社会の日本では歯科医療を受けるとき様々な全身疾患やインプラント治療後に高齢になり口腔ケアが難しくなってきた場合の対応等が問題になっています。歯科医師もお口の病気だけの専門的な智識だけでなく全身的な患者さんの把握が早急に必要な時代になっています。特に有病者の方は様々な薬をのんでおり、その副作用や相互作用にも気をつけなければなりません。新薬も毎年のように出ており、さらに気をつけなければなりません。特に骨粗しょう症に使用されるBP製剤はお口の中での外科的な治療の禁忌となっています。まだまだ、休薬期間に対するエビデンスも乏しいようです。

今回、全国から180名近いインプラント専門が集い1日中勉強してきました。新たな知識や再確認の内容を習得でき大変有意義な一日でした。

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《歯髄細胞バンク研修会》

12日 夕方から札幌で《歯髄細胞バンク研修会》を受講してきました。この事業のシステムは患者さんから抜いた乳歯(20歳まで)から神経(歯髄)を取り出し、培養し、今後更なる発展が期待させる再生医療に役立てるシステムです。通常、破棄してしまう歯を有効利用する方法ですね。歯髄から幹細胞を培養する方法が、様々な点で有利ということです。細胞増殖の点や脳梗塞・血管障害・深い虫歯等に今後利用可能になるそうです。脊髄損傷の方に、親知らずから採取した歯髄を培養し幹細胞をつくり患者に移植することにより今までは治療不可能な状態が軽いキャッチボールが出来るまで回復した事例もあるそうです。(他の幹細胞では効果がなかったそうです)。また、神経を抜いた歯に幹細胞を移植して歯髄を再生する研究も行われているそうです(様々な条件が必要かと思いますが・・。もちろん感染した歯は不可能かと思いますが・・・?)

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現在、インプラント治療は乳歯・永久歯に次ぐ第三の歯とも言われていますが、第四の歯として再生医療が身近になる時代が来ているのかもしれません。大きく期待したいところです。