《患者様に喜ばれる金属床義歯の設計》講習会

今日は午後から札幌で《患者様に喜ばれる金属床義歯の設計》講習会に参加してきました。講師は小樽で開業の上浦庸司先生です。

私の診療で欠損補綴にインプラント治療をすることもありますが、全身状態や費用や局所的な条件のもとインプラント治療ではなく局部床義歯治療をすることも少なくありません。特に保険治療での多数歯欠損補綴の第一選択は局部床義歯治療ではないでしょうか?

しかし、専門誌の誌面や講習会はインプラントが中心、もしくは義歯でも総義歯のセミナーが大半を占めています。今回、久しぶりの局部床義歯セミナーでしたので楽しみにしていました。

今回は、自費での義歯ですが保険の義歯でも通用するポイントが盛りだくさんで勉強になりました。また、保険の義歯より自費の金属床の方は、その後の歯の欠損率に大きな違いがあり、患者さん説明にもよいと思いました。

上浦先生には今後も局部床義歯のセミナーを続けていただきたいと思いました。北海道ではまだまだ患者さんの義歯ニーズは多いと思います。

歯、歯周病予防の一助、新種の菌発見 !

北海道医療大の大学院歯学研究科博士課程2年の真島いづみさんが、口の中にいる新種の菌を発見した。虫歯菌の繁殖や歯周病をもたらす歯垢を形成する働きを持つとみられる。学名を「ベイロネラ トウベツ エンシス」と名付け、年内に正式に認定される見通しだ。真島さんは「虫歯や歯周病の予防に役立てたい」と今後の研究に意欲を燃やしている。

口腔生物学系微生物学が専門の真島さんが、発見の手がかりをつかんだのは歯学部5年の時。学生30人の口の中から採った菌約500種類を分類した際、遺伝子配列から歯垢を形成する菌に属すると分かったものの中で、既存の枠に当てはまらない菌を見つけた。約2年間かけて電子顕微鏡で形状を詳細に調べ、遺伝子解析なども進めた結果、新種の菌と確信を深めた。

新種と認められるには国内外2カ所の検査機関に菌を送り、確認を受ける必要がある。このため実験で得た情報とともに菌を日米各1カ所の機関に送り、7月、新種と認めるとの結果が届いた。

正式には細菌分類学で最も権威ある英国の雑誌「IJSM(International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology)」に掲載される必要があり、年内にも載る見通しだという。学名は、研究を指導した歯学部の中沢太教授から「大学所在地にちなんでは」と薦められて決めた。

国際的な新規微生物種の検査機関で、真島さんが見つけた菌も調べた独立行政法人理化学研究所(埼玉県和光市)バイオリソースセンター微生物材料開発室の坂本光央研究員は「虫歯の原因がどういう仕組みか、解明する一助になる」と発見の意義を強調する。

真島さんは発見した菌が具体的にどのような働きをするのか研究中で、「虫歯や歯周病の予防について研究を深めたい」と話す。

北海道の大地で新種に虫歯菌が見つかりました!すばらしい~